飯田 一生

日々を懸命に生きているのに、なぜかうまくいかない。その理由が、感情にあるとしたら。

飯田一生(いいだかずき)と申します。

もともと私は、民間の社会教育団体の研究員でした。

「収入をしっかり得て、心身豊かに幸せな生活を送るためにはどのようなことができるのか」について、様々な角度から研究するとともに、日本各地で「心」や「経営」に関するセミナーの講師として、多くの方々とともにその研究の内容を届けてきました。

しかし、目の前の研究職の仕事に没頭するというよりも、仕事に飲み込まれ、徐々に、自分自身を見失っていくようになったのです。

その後、日常生活において、自分の思っていることと話していることとにズレが生じ、人間関係や職場環境において齟齬(そご)が頻発していきました。気がつけば、適応障害の診断書が出るほどに体調不良になっていたのです。

自宅と職場の往復…どうにかしたいけど、取り組む元気がない…。

何もできない自分に苛立ちを感じ、今後の人生に対する不安が膨らむ一方でした。

 

ひとりで抱え込む毎日に…蓄積される”ストレス”

「ずっとひとりぼっちで、孤独だったのか?」と問われれば、職場の仲間や、プライベートの仲間との会話や食事をする時間を持っていたので、そうでもありません。

しかし、心の奥底にある”本当の気持ち”を誰かに打ち明けることはできませんでした。

自分の発言や態度で何か悪化するのではないかと不安で、表面的にしか話せなかったのです。

蓄積されたネガティブな感情が影響して、ちょっとした出来事をきっかけに、苛立ちを感じて感情的に怒りをぶつけたり…訪れてもいない恐怖と不安に押しつぶされそうに感じたり…と、情緒不安定な状態になっていました。

そんな時に、我に返してくれたのが、”妻の存在”だったのです。

 

妻の存在が、映し出してくれた「自分の現実」

これまで研究を重ねるなかで「仕事を成功させるのも、健康でいるにも、(結婚している場合は)夫婦が健全に生活を送ることが重要」という考え方を持っていた私にとって、晴天の霹靂でした。

当時の妻の体調は、私が気づかないでいた「自分の現実」を、静かに映し出していました。

家庭を顧みることなく、仕事に飲み込まれていた自分。「夫婦が健全に生活を送ることが重要」と、多くの人に伝えていたはずの言葉が、自分の足元では完全に空洞になっていたのです。

妻に気づかされたその事実は、言い訳のしようがない、痛みを伴う現実でした。

私にとって、念願の研究職でした。しかし、そこに留まり続けることは、すでに「自分への誠実さ」を失った選択になっていました。そして、私は自ら、手放すことを決めたのです。

この経験が、私の中に深く刻まれています。「感情カウンセリング」を提供する今も、あの時の自分への反省が、背骨のように支えているのです。

 

どうして「感情カウンセリング」を届けるのか…

振り返ってみると——カウンセラーへの道は、自分で選びました。ただ、「よし、これで行く」と腹の底から決まっていったのは、一歩踏み出してからのことです。歩くうちに、徐々に根が張っていった。そういう歩み方でした。

建設の現場でも、研究所でも、私はいつも「この人は今、何を必要としているのか」を考えながら動いていました。意識してそうしていたわけじゃない。でも、そっちを向かずにはいられなかった。

自分が感情に苦しんだ経験があるからこそ、わかることがあります。

仕事に没頭している時、人は「没頭している」とは気づけない。感情が荒れている時、人は「荒れている」とは認識しにくい。それどころか、「自分は冷静だ」「正しい判断をしている」と思っていることすらある。

私が、まさにそうでした。

そしてこれは、個人の問題にとどまりません。

組織の中でも、同じことが起きています。感情に気づけないまま判断を下すリーダー、蓄積したストレスを抱えたまま現場に立つ社員、言葉にできない不満が積み重なって生まれるチームの亀裂——その根っこにあるのは、多くの場合、「感情への気づきのなさ」です。

私はこれまで、企業における社員向け・中間管理職向け・役員向けの感情カウンセリングを、継続的に実施してきました。そこで見えてきたのは、「感情に気づける人が増えると、組織が変わる」という事実です。

自分の内側で何が起きているかに気づける状態でいること。それは個人の豊かさであると同時に、組織のパフォーマンスを支える土台でもある、と私は確信しています。

その気づきを、個人にも、チームにも、届けていきたい。それが今の私の仕事です。

プロフィール

飯田一生 Kazuki IIda
1980年11月生まれ 千葉県出身
能力発揮コンサルタント/Next Stage 代表

一般社団法人感情カウンセラー協会 認定 感情カウンセラー
一般社団法人終活カウンセラー協会 認定 終活カウンセラー

建築設備関係11年、社会教育団体(研究職)8年を経て、
カウンセラー兼アドバイザーとして独立。

仕事に飲み込まれ、自分自身の感情を見失っていった経験から、
「収入もしっかりと得て、心身豊かに幸せな生活を送るためには
どんなことができるのか」について様々な角度から研究し、
日本各地で心や経営に関する講師を多くの方々とともに務め、
執筆活動も行なってきた。

人が本来持つ能力を発揮するために、感情へのアプローチが
鍵になると確信し、感情カウンセリングを軸に据えた支援を展開。
企業における社員向け・中間管理職向け・役員向けに、
継続的な感情カウンセリングを実施してきた。

2017年6月、一人一人にもっと寄り添う形で力になりたいという
思いから独立。NextStage(ネクストステージ)を立ち上げる。
連絡を受ければ、全国どこへでも駆けつけるフットワークを持って、
個人から法人まで、感情に特化した幅広い支援を行っている。

*中級認定(非対面での「通常セッション」提供可)

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