オンライン会議で自分の意見が相手に伝わらないイライラを軽くする方法
こんにちは。
感情カウンセラーの山田純平です。
私は平日はシステムエンジニア、週末は農業やカウンセラーをしています。
4月からテレワークでの在宅勤務になり、午前中は「畑作業」ができるようになり、とても快適です♪
これからの時代の働き方を象徴しているかのようです。
もちろん、テレワークでも打ち合わせはあります。
スカイプやZoomなどのツールを使って行うのでお手軽ですね。
時代は変わったものです。5Gが普及するともっと変わるのかもしれませんね。
仕事中でも無精ひげはいい感じに生えています。(笑)
無理して体裁を整えなくていいのが、テレワークの魅力のひとつでしょうか。
気になったら剃る、という自分の感覚に合わせた行動がしやすいですね。
私の仕事の場合、Webでのオンライン打ち合わせでは顔出ししないのが通常です。
現時点では会社としても無理して動画で打ち合わせするメリットもないのでしょう。
自宅のプライベート空間も見えてしまいますので、別の問題も出てきそうですね。
そんな訳で、打ち合わせは声だけで行っています。
ただ、相手の状態、雰囲気、空気感、状態を察しづらいのがデメリットでしょうか。
声だけでも色々と感じることができますが、動画として表情があったほうがなお分かりやすいですよね。
このような環境でちょくちょく発生しているのが「意思疎通がうまくいかない。」という問題です。
対面だと非言語で伝わる情報も多く、相手の理解もしやすいのですが、声だけだとそうもいきません。
今回はプロジェクトリーダーとユーザーの受入検証の話をしていたのですが、早めにユーザーに日程と時間を確保してもらったほうがいいという案を提示しました。
ただ、リーダーは受入検証をやるような、やらないような、とてもフワッとした回答でどうしたいのか?が分かりませんでした。
今、思いついたことをそのまま話している感じです。
なので「どう進めたいのか?」という本人の意図が見えない状態でした。
こちらとしては、それを詰めるべく「こういう感じで進めるイメージで合ってますかね?」と聞きながら、相手の思考がまとまるように話をしていましたが、結局どうしたいのか?が見えないまま打ち合わせが続きました。
別の機会に仕切り直しをするなら、それでも良かったのですが、そういう話にもなりません。
そうしている内に段々と腹が立ってきました。
「リーダーなんだから、方向性を決めんかい!!」という強い怒りです。
この件に関しては過去に数回、話に挙げていて、「そろそろ決めないと後がないよ。」と思っていました。
このように優柔不断なリーダーに対しての怒りはよくあることかもしれませんが、よくよく考えれば別に怒らなくても淡々と処理すればいい話です。
ここまで腹が立つのも、何か心のしこりがあるのかもしれないと思いました。
この記事の目次
こちらの意図、思いを理解しろ!!という怒り。
打ち合わせ中の相手の優柔不断な言動で、なかなか今後の進め方が決まらない、、
こちらは、何度となく聞き方を確認をしたのに、それでもぼやっとしたままで決まらない、、
心の中はこちらの思いや意図が伝わらないもどかしさと、「なんで決められないんだ、こいつは!!」という怒りでいっぱいでした。(笑)
また、「思いついたまま色んな話をするな!聞き手が混乱するだけだろ!!」という思いも出てきました。
相手から様々なベクトルやパターンの話をされると、相手の前提や行間、意図などを考えながら話を聞くことになり、とても疲れます。
それがキャパオーバーになりそうだと、怒りが出やすいのかもしれません。
そして、「こんな奴がリーダーをしていたら、こっちが不都合を被ってしまう。それは嫌だ!!」という思いが心の深くに見えてきました。
「こいつに迷惑をかけられたくない!!」という感じです。なので、そうならないよう事前に対応案を提示している状況です。
さらに「こいつは何も考えていない残念な奴だ。」という認識もどこかにあり、
「こんなリーダーではプロジェクトとしてトラブルになる!その巻き添えは御免だ!!」という思いが込み上げてきました。
相手が優柔不断だと、特に腹が立つ。
そういえば、今までシステムエンジニアの仕事をしていて、
優柔不断なユーザーや上司、プロジェクトリーダーに腹を立てていました。
ソフトウェア開発業界のあるあるかもしれませんが、
決定権を持っている人は対象システムのことをあまり良くしらないお偉いさん(お客さんの部長など)のことが多いと思います。
「それなら、こちらに全部任せてもらえばいいのに!」と思ってしまいますが、会社として余計なリスクは負えないので、最終的にはお客さんに確認することになります。
仕事の依頼主に「この内容で問題ないか?」を確認する訳です。
そう言われば当たり前のことなのですが、昔はそんなことはあまりやっていませんでした。
私の会社の場合「こちらでうまいことやっておきます。」というスタイルが多かったですね。
ただ、何かシステムに問題があった場合、事前にお客さんに確認、判断してもらっていないため「こちらが勝手にやった。」という状況ことになります。
小規模なプロジェクトだとそれでもリスク(損害)は少ないですが、規模が大きくなると問題発生時の責任規模も大きくなります。
そのリスクを避けるために「納品するに辺り、システムに問題ないことをお客さんに確認してもらう。」というスタイルがプロジェクト管理として当たり前になってきました。
でも、お客さんに確認しても相手はあまり具体的なことは分かっていない。
結果的に、優柔普段な言動になってしまいがいで、システムの品質や納期に影響を増えることになります。
「納品前のユーザーテストで大きな問題が発生する。」という事も割とあることです。
事前にシステム運用、業務運用を踏まえて、検討ができていないということです。
だから「ちゃんと責任ある立場の人が正しく判断しろ!!」という思いが出てきたのだと思います。
自分への被害を最小限にしたい本能のようなものでしょうか。
リーダーに対する「ちゃんとしろ!!」という怒りを感じて、クリアリングする
今回は久しぶりに大きく感情が揺れて、腹が立ちました。
そんな時は私が感情のトレーニングコースで提供している感情のクリアリングがお奨めです。
もちろん、自分でもコツコツ活用しています。
今回はいつもより丁寧さを意識して、出てきた怒りのクリアリングを進めていきました。
リーダーの優柔不断な言動の際に出た怒りをどんどんと感じてクリアリングしていくのですが、除々に腹の底から怒りが湧き上がってくる感じになってきました。
表面的に流してしまえる事象や感情でも、実は深い感情を感じないように抑圧していることはよくあります。
それを主体的に引き出してきて、感じていく。
文字にすると自虐的な感じもしますが、自分の中に溜めてしまった感情を解消していくことは、日常生活での感情的な反応を減らすにはとても効果的です。
「もう今はこれ以上の怒りは出ないな。」というところまで感じてクリアリングしていくと、赤く輝く小さな玉のようなイメージが出てきました。
その玉に触れ、湧き上がってくるものを感じ続けていると、少し黒っぽくなってきました。
さらにそれを感じ続けていると、少し赤みのかかった黒い玉に変化し、そこからは変わらなくなりました。
そして、なんだか心や胸のあたりがスッキリした感覚になり、クリアリングを終えました。
迷惑をかけられたくない思い
感情のクリアリングを終えて、今回の件を振り返ってみました。
優柔不断なリーダーに対する怒りは、自分に迷惑をかけられるのが嫌だという投影だったように思います。
実際に迷惑がかかるかどうかは分かりません。ただ、優柔不断案な判断が続けば、その可能性は上がります。過去の自分の経験から、そう判断してしまっている感じがしました。
ただ、実際に判断できない人に判断を求めても、無理があるのかもしれません。
それをなんとか決めさせようとして提案しても、限界があるのでしょう。
「なるようになる。」という思いも、状況に応じて必要なのかもしれませんね。
その不確実さを受け入れれなくて、感情が反応していたようにも思います。
不安定さを避けたいがために起こしていた言動、感情のようなイメージです。
それは確実な安全性、安定を求めているとも言えます。
そう考えると、バーストラウマやインナーチャイルドの影響も多分に受けていたのだと感じます。
傷つかないように、安全に無難に過ごしたい。
そんなトラウマ的な思いが心の深い部分で存在していて、今回の言動で無意識に反応し、怒りの感情を引き起こした気がします。
そう思うと、不安定さの中をバランスしていく感覚、感性を磨きたいと思えてきました。
また、自分の優柔不断な部分を受け入れることができずに、他人の言動に対して怒りが出ていた部分もあると思います。
小学生の時、同級生の女子に「優柔不断やな。」と言われたことを思い出しました。
冗談なのか本気なのかは定かではありませんが、そこが引っかかっているような気がします。
小さな頃の何気ない一コマですが、ずっと心の深い部分から現実に影響を与えているのかもしれません。
「まぁ、いっか。」という感覚が増す。
クリアリングの後は、色々と変化がありました。
あんまり杓子定規に考えず、0か100かではない価値観を受け入れやすくなったように感じます。
そして「まぁ、いっか。」という感覚が増したように思います。
完璧を求めても自分でコントロールできることは限りがあります。
相手と共同してやっていく仕事なら尚更です。
それなのに100点にこだわる方が不自然なのかもしれません。
いつも適当でいいとは思いませんが、自分の思い通りにいかない事を受け入れるのは大事なんだと思えるようになりました。
優柔不断なリーダーを受け入れやすくなる。
今回のクリアリングと気づきで、優柔不断なリーダーを受け入れやすくなりました。
「まぁ、できないものは仕方がないか。」という諦めのような感じもあります。(笑)
ただ、決めることが苦手な人も、決められない状況もあるものです。
無理にこちらの都合に合わせようとするより、相手を受け入れて調和していくほうが双方にとってメリットが大きいように感じます。
また、今回のリーダーに対して怒りの感情があまり反応しなくなっているので、客観的に冷静に考えて対応しやすくなっています。
日常の言動、思考に与える感情の影響は大きいですね。怒りの場合は特にです。
これに振り回されると、本来やりたいことや在りたい状態から遠ざかっていきます。
結果的に、人間関係も良い方向には進みにくいでしょう。
そうなれば、仕事もスムースに進めにくい。
どうせなら自分にも相手にも優しく省エネで仕事をこなして、疲れないようにしたいですね。
まとめ
今回はプロジェクトリーダーに出た怒りをクリアリングしていくことで、自分の中で受け入れることができていない
「誰かに迷惑をかけられたくない思い。」
「都合の悪い不安定な状態を避けたい思い」が見えてみました。
感情とは表層の気づきとして存在しているのだと改めて感じます。
より良く生きていくために自分を改善して成長させていくには、感情はとても分かりやすいツールとも言えます。
感情に振り回されると、不快な思いをしたり人間関係がこじれたりする側面はありますが、それも自分の事として受け入れていくと、感情は思ったほど悪い奴ではないのかもしれません。
そして、感情を感じてクリアリングしていく。この単純な行為が自分の未来を少しつづ変えることになると思います。
自分で作った感情、溜めた感情ですから、自分でケアしていくのは自然なことですね。
そして、感情に振り回されない日常を過ごせるようになることで、毎日が楽しいものに変わっていくように感じます。
そんな人が増えると、ネガティブな思いよりも楽しいことや幸せなことにフォーカスした人が増えてくるでしょう。
そんな未来は思ったほど遠くないのかもしれませんね。
誰しも大人になって働き始めると責任や義務など「やるべき事」に追われて、上司や顧客の評価を求めてしまいます。
これは生きていくために有効かもしれませんが、自分をすり減らすことにもなります。
だから「毎日がつまらない。辛い。」と感じるようになっていくのでしょう。
そんな時に大事だと考えているのが、
「今の自分を大切にする。」在り方です。
子供の頃は好きなことを中心に生きていたはずなのに、誰しも大人になるとそれができなくなってしまうものです。
その主な要因として、
・小さな頃にやりたいことをさせてもらえなかった。などの「満たされなかった欲求」
・自由に遊んでいたら「うるさい。」と親に叱られた。というような「傷ついた経験」
などの「インナーチャイルド」が影響していると考えます。
子供の頃から自由に振る舞うことは、わがままや自分勝手で「ダメな事」として成長するのが一般的であるため、「素直な自分の感情や感覚を無意識に抑えてしまう。」のでしょう。
「辛くても、楽しくても、人生は一度きりのもの。」
周りの目や評価を気にしすぎないで、今から「自分らしく人生を楽しむメンタリティ」を一歩ずつ養っていきませんか。
気軽に心のもやもやを話すことで、少し心がすっきりして
「これからの人生を楽しもう!」という気持ちに近づけると思いますよ。