ネガティブな感情をしっかりと感じたら面倒なことが起きなくなった 

こんにちは、後藤です。

突然ですが、みなさんは怒りや怖れや不安や寂しさや悲しさなどのネガティブな感情が出た場合はどうしていますか?

例えば「仕事やりたくないなぁ〜」や「この人と会いたくないなぁ」や「なんで自分ばかり酷い目に遭うのか?」や「世間は冷たいな〜」などです。

私の周囲には「感情を感じずに心を無にする」や「そんなネガティブなことを考えてもしょうがない」や「感情を切る」など、ネガティブな感情を感じないようとする動きを取る人が多いような気がします。

実は私も感情カウンセラーになる前はこれらと同じことをやり、たくさん失敗をしました。これらの手法をやっていた時は、最初の方はうまくいきました。しかしその時の状態は、全身の筋肉に力が入り、常に気が張っている状態になっていたように思えます。そして限界を迎えると怒りが爆発したり、やる気がものすごくなくなったり、何もかもどうでもよくなったという経験をたくさんしました。

しかし感情カウンセラーになる過程や、感情カウンセラーになってからはネガティブな感情を積極的に感じることにしました。ネガティブな感情を感じることは最初はシンドイです。しかし、そのまま感じ続けると何故か突然スッキリするのです。

今回は私後藤がネガティブな感情を積極的に感じたことで面倒なことを回避できた事例について書いていこうと思います。

一方的なものの見方しかできない人にイライラ

先日とある試験を受けて合格しました。そして数日後、指定された場所に行きいろいろやったのですが、私が思ったほど出来が良くなく、その場にいた何人かが私のことをとても残念な目で見たのでした。

私自身も自分がこれほどできないものかと凹みつつ、私のことを残念な目で見た人たちに対して「まあ私も悪いけど、私のことを合格させたそっちにも少しは責任あるよね・・・」と思ったのでした。

しかし、しばらくすると私は「選ぶ側の自分らにはあたかも責任がないように振る舞っている」と感じてしまい、段々と怒りが出てくるのでした。

ネガティブな感情が出てくる自分を幼稚で嫌なやつだと感じてしまった。

さてそこからガンガンとネガティブな感情が出てくるのでした。「この人らあまり考えていない!!」や「つまらないことで時間を無駄にして!!」や「○○さんを見習え!!」などいろいろな怒りが出てきました。

と同時にこれらの怒りを抑えようとしたり、これらの怒りをなかったことにしようする自分も出てきました。「こんなことを思っているのがバレたら、後々面倒なことが起きるな・・・」や「所詮この人ら私のことわかってくれない・・・」などという想いです。

そして段々と「自分はいい歳こいて、考え方が幼い!!まだまだ考え方がお子様・・・」や「おれ、面倒臭くて嫌なやつだな・・・」という想いが出てきて、次第にテンションが下がり、いろんなことが面倒臭くなってしまいました・・・。

しかし、これはいけないと思い、これらの感情を感じてクリアにすることを決めたのでした。

幼稚で嫌な自分を認めつつ感情を感じる

さて感情を感じるわけですが、やることは至ってシンプルです。

「この人らあまり考えていない!!」という怒り、「こんなことを思っているのがバレたら、後々面倒なことが起きるな・・・」という怖れ、「所詮この人ら私のことわかってくれない・・・」という寂しさ、「自分はいい歳こいて、考え方が幼い!!まだまだ考え方がお子様・・・」や「おれ、面倒臭くて嫌なやつだな・・・」という悲しさなど、この件に関して出てくる感情を可能な限り感じることにしました。

感情を感じるタイミングですが、道を歩いている時、お風呂に入っている時、会社で資料を作成している時など、感情が出てきたらそれをすかさずキャッチして、感情を感じていくことを続けました。

その後、数日が経ちました。それらの感情があまり出なくなり、頭の中がスッとし、自分の中でいろんなことが整理されたように感じました。

そして「この人らあまり考えていない!!」と感じた人達に直接会っても、特にネガティブな感情は出ず、その場は何事もなく、スムースに物事が進んだのでした。

「心配して損した!!」とムカつくのは罠!?

さて話は変わりますが、みなさんは「心配して損した!!」とムカついたことはありませんか?

「心配して損した!!」、実はこれこのコラムで書いた「ネガティブな感情をしっかり感じたら面倒なことが起きなくなった」が実施できた証拠だと思っています。

これのプロセスですが、とある事象にて問題が発生する→不安や怖れ等のネガティブな感情が発生する→ネガティブな感情をしっかりと感じる→感情がクリアになることで、問題解決する方向に効率的に力がかけられる→結果、面倒くさいことが起きにくくなる、という流れだと思います。

というわけで、「心配して損した」という経験をしたことのある人は、ある意味ではネガティブな感情を感じきれているとも言える気がします。

完璧な自分を手放す

さて、このコラムを読んで、なんとなくネガティブな感情を感じることもそう悪くはないであろうと思えたでしょうか?

最後にネガティブな感情を感じやすい状態を作るコツとして、「完璧な自分を手放す」ことではないかと個人的には思います。

おそらく感情カウンセラーになる前の私なら、「自分はいい歳こいて、考え方が幼い!!まだまだ考え方がお子様・・・」や「おれ、面倒臭くて嫌なやつだな・・・」という想いが出てきた時点で、ネガティブな感情を感じることを放棄していたと思います。それほど完璧でない自分を認めることは嫌なことだと思います。年齢を重ねれば重ねるほど、この嫌な想いは増してくると思います。

とはいうものの、今になって自分が嫌なやつとわかってもいいじゃないですか?

人間には良いところと悪いところの両面があり不完全なわけで、だからこそ人間は美しいと個人的には思います。また人生を振り返ると、人によってはみなさんのことを、とてもいいやつだと思う人もいれば、みなさんのことをなんて嫌なやつだと思う人もいたかとは思います。

いいやつ、悪いやつ議論は感じる側の外部環境、内面的状態、置かれた立場によって変化する性質を持っている側面もあります。要は簡単に論じれる部分ではありません。

まあ、みなさんがいいやつなのか、嫌なやつなのかはさておき、どうせなら面倒なことが少ない人生を過ごしてみてはいかがでしょうか?確かにネガティブな感情を感じることは最初は辛い部分があるのは否定できません。しかし慣れてくると「またか・・・」と習慣化できる側面のあるのも確かです。

というわけで、ネガティブな感情を感じる練習として、今回の私のコラムを読んで出てきた「つまらない記事だ!!」や「綺麗事ばかり言いやがって!!」や「その理屈は間違っている!!」等のネガティブな感情を感じてみてはいかがでしょうか(笑)?

 

上に戻る