社会不安が大きい状態で在宅勤務をうまくやるコツ 

昨今コロナウィルスの影響で、政府や会社などから在宅勤務が推奨されている状況ではないでしょうか?在宅勤務によって感染リスクや通勤ストレスがという減るメリットがあると思います。その反面、実際に出社しないとできない仕事あり、それが全く進まなくなるというデメリットがあり、実際困っている人やいろいろ迷っている人が多いのではないかと推測しています。そこで今回は最近の社会不安が大きく・この先どう状況が変化するかよくわからない状況でも在宅勤務をうまくやるコツを私の直近の経験を元に書いていこうと思います。

人生で初めての在宅勤務

実は今回の在宅勤務が人生で初めての在宅勤務(独身一人暮らしの状態)となってしまいました。なぜかというと2018年までは自動車業界で生産設備を検討する部隊で働いていました。自動車に関わるデータは機密情報のオンパレードという状態で社内の決められたパソコンで且つ申請して承認された人しかそのデータを見ることができない状態でした。また自動車業界は元より製造業全般に言われている「現場現物」に考え方により、現場でいろんなことを肌みで感じながら仕事をするスタイルでした。要は在宅勤務とは程遠いスタイルで仕事をしていたのでした。

しかし現在は転職し、機密保持をしないといけないデータはあまり扱っていなく、また1人1台ノートPCが支給され且つ、そのPCに必要なソフトウェアーが全てインストールされているていて比較的自由な状態となりました。こんなことを言ったら不謹慎かもしれませんが、何かが変わるきっかけと捉えて今回の在宅勤務をやってみることにしました。

本当に仕事は回るのだろうか・・・

今までもそして今も私は現場現物で仕事をしてきました。机上でデータを確認し、自分の目で結果を確認するような感じです。そんな感じで仕事をしてきたので、いざ在宅勤務をするとなると仕事の効率が悪く回らなくなるのではと思いました。

そこで私の業務を在宅でできそうな仕事と、出社しないと絶対できない仕事に分類してみることにしました。その結果自宅でできる仕事が4割、出社しないとできない仕事が6割となりました。そこで週に2日は在宅勤務をすることに決めました。と言うものの「出社しないとやっぱり仕事が回らないのでは?」や「出社すると人事や社長に『リスク管理が甘い!!』と怒られるかも」と思ったり、また全社通達の在宅勤務を推奨するメールが回ってきても「現場を知らない人間が政府の言いなりのようなメールしやがって!!」と会社の人に理不尽な怒りなどを湧いてきてしまったのであります。

実務的な準備をやりつつ、感情を感じる。

そこで仕事が進まない不安、出社して逆に何か言われるかもという恐れ、会社のからの在宅勤務を推奨するメールへ怒りをまずは自分が認識して感じることをやってみました。自分が何を感じているか認識することで、自分自身の考え事や心の状態が整理され、これをしばらく続けると、ふと頭や身体がスッキリする瞬間が訪れます。またもう一つの効果として、他の人からの不安や恐れや怒りなどの影響を受けにくく、仮に受けたとしても「あっ、今何かもらった」「ちょっとこれ影響受けたな」のように自分に対する悪影響を察知し立て直しをしやすくなります。

そうすることで、心理的な準備はもちろん実務的な準備を思いのほかスムースにやることができました。と同時に、「自宅だと誰もいないから好き勝手に仕事ができる!!」というような子供の遠足前のようなワクワクした気分になった状態で退社することができました。

会社に行かないとヤバいかもと思っても。

そんなこんなで実際に在宅勤務をしてみました。事前の準備をよかったせいか自宅でも会社と変わらず、むしろ会社よりも良い状態で集中して仕事をやることができました。しかしその日の午後、PCアダプターの調子が悪く、PCバッテリーに充電ができなくなり、在宅勤務ができなくなるピンチに襲われました。

このときですが、「ヤバい仕事が進まない会社行ってバックアップしないと!!」という想いと「この時間に絶対会社行きたくない」という2つの想いに襲われました。ここで私はどうしたかというと「絶対にこの状況をどうにかする」ということを決めました。このときやった行動として、「やっぱり会社に行かないとヤバいかも・・・」というように諦めの気持ちを感じつつ、今できることのベストを尽くす立ち位置でいろいろと試してみました。

これをしばらくやっていると、ふと頭がスッキリする瞬間が訪れました。このとき私自身も冷静になり、今よりも視野が広がり、このバッテリー問題を解決したのでした。

出社勤務と在宅勤務の比較 気分編

初めて在宅勤務をやって感じたことですが、同じことをやっても在宅勤務の方が疲労感でいうと6割減という感じでした。集中力の方はというと、集中力5割増しくらいで仕事をすることができました。この理由を推測すると、出社して仕事するよりも気分的にマメに休憩を入れやすくなったり、実際に休憩をとって身体から程よく疲労が抜けた状態で仕事を続けることができたのだと推測しています。

また在宅の仕事終了後ワインを飲んでいると、ふと仕事の次のアイディアが湧いてきたのでした。このように会社と少し離れた環境でいつもよりもリラックスした状態で仕事をすることで終始安心した状態で仕事をすることができたと考えています。

最終的には「現場現物」の仕事のスタイルにかなりこだわり過ぎていたような気がしました。「現場現物」で仕事しないと自分は仕事はできない、「現場現物」でやらない仕事には価値がないといった固定観念が弱くなり、仕事に対しての自分の自由度が上がった気がします。

出社勤務と在宅勤務の比較 アウトプット編

実際にアウトプットを比較すると、結果はあまり変わらなかったです。在宅勤務時は疲れたら適度に休憩入れたり、お昼の時間をずらしてゆっくり食べたりと、ひとまず結果さえ出していればよく、結構自由に振る舞っても会社の人に何も言われない環境でした。そのため自分のアイディアを形にする作業をする際に「これで失敗してバレたらなんか言われるかな?」「これ作っても『何のために作ったの?』とクレームこないかな?」といった他人から何か言われる心配事が減った気がします。そのため単位時間あたりのパフォーマンスが上がったのではと考えています。

また出社勤務をしているときは結果を出さないといけないと同時に人としての振る舞いもきちんとやろうとしている自分がいることに気がつきました。会社でも本当は疲れたからソファーでゆっくりしたいのに会社のマナー的にそれをやったらまずいだろうと知らぬ間に自分のやりたいことや感情を抑圧していたことに気がつくことができました。

まとめ

今回在宅勤務をしてとてもよかったと思います。おそらくこの先もコロナウィルスのせいで在宅勤務を推奨されても何とか仕事を楽しめそうな気がします。ここでの在宅勤務をうまくやるポイントして不安や恐怖や怒りが出ても、「そんなこと思ってはいけない!!」ということ抑圧はかけずに、「あっ、私怒ってる!」「あっ、私恐れている」など、自分がどんなことを感じているのかを認識・承認してみてください。世間的にはネガティブな感情は感じない方が良いという意見もあります。しかし自分の感じている感情を自分の認識下に置くことで、怒りながらも冷静でいたり、不安になりながらも体が自然と動いてしまったりと、感情を感じる部分と仕事を行う部分の両方がうまいこと働いてしまいます。俗に言う車の両輪状態です。

と言うわけで、在宅勤務をしていると余計な邪魔が入らないので、いつもはよくないと思っているネガティブな感情を認識・承認してみてはいかがでしょうか?

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