怒りで人間関係を壊さなくなった訳 

怒るのは、性格だと思っていました。

どうにもならないこと、怒る人には近づきたくない。

性格の様に見えるのは、人それぞれ、癒すポイントが違うからです。

変えることはできます。

感情は自分の一部ですが、扱うことはできます。

それを知り意識することで、変わる切っ掛けになります。

人とギクシャクしたくない、我慢することが多い人に、ヒントになれば幸いです。

 

コントロールできた出来事

デジカメを持っている人は多い。

私は、初対面の年配の方と話す機会がありました。

その方は「カメラの操作がよく分からない」と言われた。

最近は機能が複雑になって、誰でも分からないことがあります。

私は、カメラ操作の基本を一通り説明しました。

一通り私が話した後、その方は「まだ分からない」と言われた。

同じ話しをもう一度、できるだけ分かりやすい言葉で話す様に心がけました。

私が二度目の話が終わった時に、その方は「やっぱり分からない」と言われる。

私は、これ以上は簡単に言いようがない。

また同じ話をしないと分かってもらえないのか…

もしかすると話ても、無駄なのかもしれないと思った時

話していた私の声色が変わり、私は自分で「怒っている」と気がつきました。

幸いにも、相手に怒るまではいきませんでした。

以前の私なら、怒っていたと思います。

人からは、こんなことでは怒らないのが普通と思うかもしれません。

怒るポイントは、人それぞれ違います。理由はあるから。

客観的に見ることができなければ、なかなか気がつけません。

気がつけないうちは毎回の様に、怒ることになると思います。

できれば不必要な怒りで、人間関係を壊す必要はないと思います。

 

私が怒った理由

自分のことを思い返すと、我慢できない事はありました。

他人に我慢できても、身内に我慢できなかったことを思い出します。

怒りに理由をつけるなら「私は傷つけられた」

怒るのは当然だという想いでした。

デジカメのことで怒りが出たのは「言っても分からない」からです。

私の心を見ていければ「伝わらないことに寂しさがあった」からでしょう。

深い寂しさ、悲しさがありました。

本音の気持ちを感じることができずに、怒りになっていました。

怒りは、感情の蓋と言われます。

怒った後で気を付けていれば、本音の気持ちに触れることができることがあります。

以前を思い返してみると、我慢するか、怒るか、どちらかになっていました。

怒った後、怒りの気持ちは抜けることが多いですが、

相手の人と関係がギクシャクしたり、尾を引くことはありました。

その人とは関係が修復できずに、反省したことがありました。

怒りを我慢していることが続くと、何処かで爆発してしまうものです。

数年も我慢して、爆発した人の話も聞いたことがあります。

 

「言っても分からない」は私の子供の頃の父との関係に起因します。

私の父は、人の話しを聞くのが苦手でした。

小さい頃、父は怖くて私はビクビクしていました。気軽な会話は出来ません。

私は大事なことほど、話をすることができませんでした。

勇気をもって伝えたとしても、父はいつも忙しくしていた。

気分屋なところもあって、なかなか話すタイミングはありませんでした。

どんな反応になるか分からない。

父がダメと言えば絶対的、逆らうことはできません。

そのうち父に対して、話しても無駄と思うようになりました。

私のインナーチャイルドです。

父と似ていない人に、怒りが出たのでビックリしました。

まだ癒すことがあることを示しています。

改善のためにできること

怒りに振り回されないことはできます。

感情を感じても、人には向けないと決めることです。

「怒り」は相手のせいでなく、私の心の反応だから。

素直になれない、からまった父へのワダカマリでした。

そうは言っても、怒りは不意に出てしまうもの。

理由は分からず、後で後悔したりするものですね。

 

独り感じよう、意識することは大切

怒りが苦手、感じられない人はいます。

よく怒る人といつも我慢する人では、個人差は大きいと思います。

自分では難しい時は、相談されることをお勧めします。

始めに、過去にどんな場面で怒ったか、どんな理由だったか? 

思い出すことをお勧めします。

共通点が見つかるかもしれません。

怒りが我慢できない時に、お勧めの行動があります。

怒りが出たら怒る寸前、席を外すと決めておく

話をしている途中なら、後回しにします。

怒りが引いていくまで間を置きます。独りになり、感じると落ち着くと思います。

我慢している人、感じない人は、いつの間にか怒りが溜まっています。

ガス抜きをしましょう。

独りになり、怒ったことを思い出す。

人に聞かれない場所で、思い切り文句を言う、叫んだりする、書き出しながらもいい

感じることです。

自分の本音に、たどりつけることもあります。

怒りながら話すより、気が晴れた後で、

どんな伝え方なら相手に伝わるのか、

素直な言い方が出来る方が、伝えたいことが伝わると思います。

私の場合、子供の頃に両親との間で似たことを思い出しました。

原点に返って、父のことを思い返しました。

父は当時なぜ、話を聞けなかったか、聞く耳をもたなかったか?

なぜ私は、父を許せなかったか。

失望から生まれた想いが強かった。

父は話すこと聞くこと、両方に傷みをもっていました。

世間話をするのは嫌いで、あまり会話を楽しむことが無かった様に思います。

家族にも仕方なく、そうした態度だったのでしょう。

父の仕事は、忙しい時期が続いていました。

ワーカーホリックで、気持ちを誤魔化したのかもしれません。

私にとっての父は半面教師のはずでしたが、今の私は父に似ていると思います。

許さないことで、自分を責める要素になっていました。

 

気持ちに安心感が増した

昔は、いつまでも怒ったり、顔を見ると怒りそうで、顔を合わせない様にしたこともありました。

最近の私は感情的に安定してきて、安心感が増したと感じています。

怒ったとしても、早い間にフラットな状態に戻ったり、フォローできる様になりました。

怒りは、自分の癒すポイントを教えてくれます。

被害にあったのではなく、癒すことが一つ分かったと捉えています。

以前は、ネガティブな気持ちに弱く、意識を向けることは少なかったと思います。

いつも避けていて、感じない様にしてきました。

感情は、自分自身だと信じていたからでしょう。

見ない様にしていると、返って怖さは増していたと思います。

今は自分の怒りに、対処する自信はつきました。

どんな気持ちでも感じているから、自己理解が深まり、ありのままを受けて入れられる幅が広がりました。

感情のトレーニングでは、怒りに飲み込まれない様な練習もします。

無意識に怒っていたことが減って、意識的に受け止めることができるようになっています。

ネガティブな気持ちに耐性がついたのでしょう。

最近の私は怒っても、気持ちに飲まれないのが常です。

怒りを感じた後で、すぐに普通に接することができるようになりました。

怒りで、人間関係を壊すことは無くなりました。

自分の本音に気が付いて、癒しにもつなげられる様になっています。

 

まとめ

〇怒りは、性格の問題ではなく、感情を扱うことで穏やかに変えていくことはできる。

 

〇怒りは意識的に感じた方がいい、人に向けずに独りで感じることで抜けていく

 感情のトレーニングによって、怒りに飲み込まれない力は養成できる。

 

〇怒りは本音を隠している、見つめることで心の傷を癒す切っ掛けにできる。

 

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