仕事が暇になった時に発生した恐怖を感じ切ったら、仕事がものすごく捗り楽しくなった
みなさん、仕事は忙しいですか?私はそうでもないです。私の仕事は機械そのものを操作することをメインとしているため毎日出社していますが、基本定時で上がっています。毎日基本定時で上がれるようになった理由は3つで、1つ目は昨今の社会情勢下において業務量が減ったこと、2つ目は私以外の人は基本在宅勤務なので、彼らの思いつきでやってしまう業務が減ったこと、3つ目は私自身が過去のコラムで執筆した様々な取り組みを行ったことによる私自身の業務効率がUPしたことが要因として考えられます。
しかし仕事が捗ってくると、ふと30分から1時間くらい微妙に暇な時間が出来てしまいます。私はこの30分から1時間の暇な時間を非常にいやらしい時間だと感じました。他の仕事先に進めるにしても中途半端に終わるし、会社の近くのコーヒーショップに行くにも微妙な時間だし・・・。そんなことを考えていると、このまま何もしないでいると自分はダメになってしまうのではないかと怖くなりました。これはいかんということで、今回は仕事が30分から1時間暇になった時に発生する恐怖について取り組むことにしました。
この記事の目次
会社からコスト削減の一環で残業0が求められた
きっかけは昨今の世界的な景気低迷を受け、私が現在勤めている会社の海外の本社から人員を2削減するか残業を0にするかという選択を迫られ、うちの会社は残業0を選択することとなりました。このような景気低迷時にはよくある話です。なぜ私がそう思ったかというと過去にリーマンショックや東日本大震災が発生した状況下では既に社会人になっており、かつその状況下で仕事をしていたので「またかと・・・。」「こうゆう状況下では、上の人同じことしか言わないよね・・・」とけっこう冷めた感じになりつつ、どういった感じで働けばサービス残業なしで残業0にできるかということに関しては既に経験済みなので、早い段階で思考の切り替えができました。というわけで即断即決、まめな報告・相談、報告資料はパワポ1枚にまとめる、余裕を持った納期をこちらから先に提案するなどを行い、比較的ストレスが少ない状態で働けたのでした。
仕事を効率化したことによる弊害が発生
そんなわけで仕事も順調に進みました。そして他の人の仕事のヘルプを行えるようになりました。しかしそれもその仕事が終わってしまい、俗にいう仕事が暇な状態になってしまいました。暇な状況になってしまったことで、慣れていないせいかとても落ち着けない状態になってしまいました。そしてその状態から少し時間が経つと、自分は怠けているのではないか?このまま時を過ごしていると自分は全く成長しなくなってしまうのではないか?、他の人忙しくてそうだからなんかやった方がいいのではないか?など様々な想いが溢れ出てきて怖くなりました。で、その恐怖を感じないようにするため余計に動いてしまい、自分が疲れてしまう、もしくは他人に要らぬ心配をさせてしまうなどの悪循環が発生してしまいました。これはいかんということでこの問題に取り組んでみました。
「何もしない自分は価値がない」という認識でいた
なんで仕事が暇になると恐怖が出てくるのか分析してみました。どうやら私の幼少期に関係してるようです。私には弟がいました。弟はそんなに学校の勉強ができなくかつ努力もそんなにできない子でした。母はそんな弟に呆れ、父もそんな弟を見下した感じて見ていたのではと当時の私は感じていました。しかし私の場合は中学生の時の学校内の学力テストでトップ10から陥落しただけで、母からものすごく怒られた記憶があります。つまりは中学生の頃から、もしくはその前から「何もしないなんてあり得ない、常に何かして成長していないと!!」という強迫観念を持った状態で生きていると感じました。しかし今の自分はこの強迫観念が必要なくなった気がします。今の私は日々自分と向き合い、自分のプロセスを止めている物を発見しそれと向き合い、そしてそれを解消し日々自分のできることが増えていくことが非常に面白く感じて生きています。というわけで今回はこの強迫観念を手放すため次のことを行いました。
意図的に仕事が暇な時間を作り出し、その間に発生した感情を感じきる
いつもならここで感情のクリアリングを行うのですが、今回は思考を変えてこちらを行いました。感情のクリアリングは適用範囲が広いのですが、自宅など環境が整った場所でないとできない手法です。今回は解消すべき感情がものすごく明確なため、今この瞬間に発生した感情を感じることが重要だと思いこの手法を採用しました。というわけで実際に仕事を少なくとも就業時間の1時間前には終わらせ、意図的に暇な時間を作り、その暇な時間に発生する感情つまりは「恐れ」をひたすら感じきるということをやっていました!!
・・・と言いつつ現実はそううまくはいかず、なんだかんだで仕事が振られてくるのでした。しかしこの「意図的に仕事が暇な時間を作り出し、その間に発生した感情を感じきる」という心持ちでいるだけで状況がかなり改善しました。改善内容ですが「不安が不安を呼ぶ」のように、「ある感情が発生した時に、その感情によって他の感情が増幅されて、感情に飲まれた状態になる」という状態になりにくくなりました。
トラブルが起きても感情に飲み込まれなくなり、業務効率がUP
具体的にどうなったか?例を挙げるとこんな感じです。改善前は
・誰かが適当な検討を行う→これに対する怒りが出る→これが他の業務に影響がないか不安になる→この不安によって怒りが増幅されてしまう
といった現象が起きていました。しかし改善後は
・誰かが適当な検討を行う→これに対して怒りが出る→怒りを感じる→余計なことを心配しなくなる→この適当な検討をカバーするナイスなアイディアが生まれる
といったことが起こりました。
これが先ほど述べた「何もしないでなんてあり得ない、常に何かして成長していないと!!」どのように関わっているかというと
・何もしないでなんてあり得ない、常に何かして成長していないと!!→他者起因のトラブルが発生→おれの時間を奪うな、あなた起因のトラブルを解決しても自分は何も成長できない。自分は価値のないままだ→やばい、どうしよう・・・。
↑これがなくなることで、現状をよりありのままの状況で把握することができます。これにより、余計な感情が出なくなります。それにより感情に飲み込まれた状態ではなくなります。これに伴い、思考がスッキリし、その適当な検討を挽回するナイスアイディアが出たのでは?と推測します。
もっと自由に仕事をやるぞとコミットできた
この取り組みを行うことで仕事を強迫観念でやらなくようになりました。これにより副次的な効果が出てきました。それは会社の仕事をもっと自分の好きなようにやろう!!と決めきる、つまりはコミットすることができました。具体的には金額的なコストを下げるより、自分自身がより価値がある仕事をしようとコミットしました。
現在の経済状況下では金額的なコストを下げることは非常に重要です。私自身も製造コストを管理する仕事をしています。これはこれで、そこからは目を背けずにしっかり仕事と向き合って結果を出していこうと思います。しかしそれと同時に現在の不明確な点を明確にすることが非常に重要と感じるようになりました。もちろん不明点を明確にする仕事は失敗ありきの仕事です。俗にいう「うまくいかないことを明確にする」です。ただこれは非常に価値があることだと本気で感じています。私の今いる会社は外資系であるせいか人の出入りが激しく、現場の作業者レベルの技術的なノウハウがまとまっていない、形式化されていないなと感じました。これをまとめ上げる、つまりはどんなパターンでうまくいって、どんなパターンで失敗するかをまとめることで、社内的にも自社の製品に新たな可能性を見つけることができ、顧客にも新たな可能性が提案できると思います。
また私自身こういうことが非常に好きです。一種の謎解きみたいな感じです。昨日までわからなかったことが今日わかるようになることで、自分の出来ることが増えていく。そして自分が出来ることが増えることで、主体的にかつ自由に仕事に関わることができる、これほどいいことはないと思います。
今回のコラムは私の勤めている会社での話です。私は現在会社員なのですが、ここ最近の社会が反強制的な変化しないといけない状況下で「会社で働くことはどうなの?」みたいなこと言う人や、それについて言及するYou tubeチャンネルが増えてきた気がします。しかし今回のケースでは社会がどんな状況であろうと目の前の仕事には真摯に向き合っていきたいと思えるようになった出来事でした。
感情カウンセラー/エンジニア
機械系の大学院卒業後、自動車メーカーで働いていました。
その時から怒りが溜まりに溜まり、とてもよくキレていました。
本当にキレまくっていたため本当にこれはヤバいと思い、感情のことを学び始めました。
感情のことを学んでからは、仕事も楽しく、人間関係も良くなり、転職の際は年収が100万程度上がるなど、いいことがたくさん起こりました。
というわけで感情をクリアにすることは良いことだと思い活動しています。