不安な生活にも心が楽になる方法 

コロナにより暮らしが変化して、2年目になります。感染に注意した生活が続く中で、気が付かないうちに、心のバランスを崩すことがあると感じています。

予防がおろそかになると、身近な人を危険にさらすでしょう。かといって心配しすぎると何も出来なくなってしまいます。過信し過ぎたり、心配し過ぎたり、極端にならないことが大事だと思います。

コロナで不安な人、心配しやすい人が、心が楽になり、健康でいるためには、どうしたらいいでしょうか?

 

私の住む静岡県では、2021年8月後半から9月末までコロナの緊急事態宣言になりました。
私は幸い、おおきな影響を受けていた訳ではありません。

それでも、身近な場所で多くの感染者が出たことを知って、いつも報道が気になっていました。報道を見る中で、関東で自宅待機の人が増えていること、自宅待機のうちに重症になって、救急車を呼んだけれど、受け入れ先の病院はないという、患者さんの苦悩を見ているうちに、映像に釘付けなっていました。

報道を見ている途中で、これ以上は見てはいけないという様に、自然と身体が反応して、見るのを止めました。その時になって初めて、私は自覚しないうちに、不安が募っていたことに気が付きました。

 

心のバランスを崩しやすい時期と意識する

 

社会が不安に包まれる時、自分の感情は、意外と分からないことが多いと思います。
コロナの影響で気が付かないうちに、心のバランスを崩すのでしょう。

以前にも、報道を見ている途中、見ることを身体が拒否する感じになったことがありました。
東日本大震災の報道で、津波の映像が繰り返し流されて、被災の大きさを肌で感じた時のことです。身体が受け付けないために、見られなくなったと思っていました。

 

コロナの感染者が増えてからは、特に報道が気になっていました。

それにマスクをしないで話をしている人が、いつも気になりました。膨らんだ不安が溜まっていた反応だと思います。

コロナ患者さんの搬送先が決まらない映像を見た時は、不安は感じませんでした。
目を背けた時になって初めて、不安に呑まれそうになっていた、身体が反応したことで、バランスを保つことができたと自覚しました。

それまでは無意識に、不安な気持ちは誤魔化して気が付かなかったようです。

私は、感情と向き合う練習をしてきました。
自分の気持ちは、もう少し自覚できるつもりでいましたので、それまで自覚がなかったことに驚いたのです。

 

身体の反応から気がついた感情

今は、心のバランスを崩しやすい時期。

自分の気持ちを分かっていると、ストレスを緩和したり、人とのトラブルを防ぐことができます。バランスを取るのは、感情に気がついて初めてできることです。

私は自分の不安に気がついた後で、感情のクリアリングをしました。感情カウンセラーは、感情のクリアリングができます。

それに時々自分に「なにを感じているの?」と感情を確認する様にしました。

感情を感じたり、身体に注意を向けることは、自分の心に気がつく切っ掛けになります。
身体は無意識とつながっていて、感じきれない感情が、身体に現れることがあります。
例えば、胸が痛くなったり、足が動かなくなるようなこと、それも感情の現れ方の一つです。

 

見るもの、聞くものを選ぶと変わること

日頃ふれている情報、自分が信じる情報から、感情に大きな影響があります。

自分が見ているものを確認することにしました。気がつかないうちに、コロナ報道やネットニュースを探して見るのが習慣になって、以前より回数は増えていました。ネガティブな報道ばかりが、目についていたと思います。

自覚のないまま、不安な気持ちに影響していたのです。

 

報道に接する時は、大きな目で見ることを意識しました。
感染症は、すべての場所で起きている訳ではありません。報道を見続けていると、世界の全部がとても酷い状態だと錯覚します。

平和な場所はある。コロナ以前の生活を取り戻しつつある場所もあるといった、ポジティブな話題はあるのに、酷いと思われることばかりが目につくようになっていました。

私の見ていた内容は、上手くいっていることより、不安になる刺激的な内容が多く含まれていました。それを見ていたのです。

心が落ち着いていれば、バランスが悪いと気がつくことができます。情報を選ぶ基準になります。

私は身体の反応から、不安に呑まれかけていると気がつくことができましたが、報道を見続けてしまう気持ちも分かります。安心したいために情報を探しながら、心のバランスに影響してしまうのでしょう。

私は、コロナ報道やネットニュースを見る回数を減らしました。
情報にふりまわされて、心を乱さないためです。影響の大きさを感じて、情報を選ばないといけないと感じたからです。

 

好きなことをして、気持ちの切り替えを意識しました。

不安が広がる時期は、ストレスが溜まったり、気持ちが沈んだりしやすいもの。切り替えを意識的に行うことで、感情のリセットがしやすくなりました。
コロナの緊急事態宣言が出ている状況で「全く不安はない」というのは、感じていないだけだと思います。

また私は時々、泳ぎに行きます。スポーツをすると、身体と心はリフレッシュできます。
あまり時間がない時は、歴史もののドラマや本を見ます。歴史好きなので、その時間は日常のことを忘れる時間になります。以前にもやっていたことですが、より意識的にするようにしました。

 

広い視野を持つことが、心のバランスに役立ちます。自分を客観的に見ることができると、いつも心が楽になります。

自分のことが一番、気がつきにくいようです。気がつかないうちに、人に怒ったり、人間関係にマイナスに影響するのはよくあること。そんな時は心のバランスが崩れているサインでしょう。

 

自分の気持ちに気付きやすくなり、自己一致が進んだ

感情や感覚に意識を向けることで、自分の心、無意識にも気が付きやすくなりました。

感情を感じていなかった反省から、意識することを心掛けたことで、これまで感じていなかった感情に気付きやすくなりました。

不安は、自分に危険を知らせるサイン。
コロナに適切に対処できれば、いつも穏やかにいられます。以前に比べて、気持ちは安定しました。

また副産物として、やりたいことが進むようになりました。
コロナ以前は、やりたいはずなのに進まないことがよくありました。進まない理由も分からないままでした。

感覚が広がったことで、進みたい意志があった時でも、無意識は止めていたことに気がつきました。アクセルとブレーキを同時に踏んでいたのです。心が付いていかないと、身体は動かなくなります。

感じる感度が上がったことで、そんな自分に気がついて、やりたいことが徐々に、進むようになっています。

感情を見つめることで、日常の心のバランスが取れている実感があります。
また自分の望みや、自分らしい生き方が少しずつですが、進み初めています。進みたい方向に舵が切れて、生きがいという点でも前進していると感じています。

 

 

まとめ

◯自分の気持ちは自覚しにくいもの、感じること、身体に意識を向けることは、心を楽にする入口になります。

 

◯意識的に情報を選ぶことで、必要以上に影響を受けることを防げます。それにより気持ちのバランスがとりやすくなります。

 

◯自分や物事を客観的に見ようと意識すること、感情や感覚からサインを得ることで、自分らしさを向上できます。

 

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