【仕事のミスが辛い】小さなミスでも出てくる自己否定とうまく付き合う方法
【この記事でお伝えすること】
・ミスした時の嫌な感じ(自己否定)が出てくる原因
・ミスではなく、自分が正しいと思いたい気持ちと感情の関係
・感情や自己否定の改善方法
・自分がダメと思っていることを受け入れるメリット
私はカウンセラーの他にシステムエンジニアもしています。
主な仕事はシステム設計ですが、プログラムやテストも行います。
今回は他の人が作成したプログラムのテストをしていた時の話です。
新たなプロジェクトに入りたてだったので、細かな画面の動きや仕様などは分からないのですが、みんなバタバタ作業をしている状態だったので、影響の少なそうなところはあまり気にしないでテストを進めていました。
そのテストを終えてしばらくして、別の人から指摘があり「私が担当した画面の挙動が正しくない」という不具合があがったのです。
個人的には不具合という認識はなく、テスト仕様書を再確認してみると、自分の認識も相手の認識も合っているような曖昧な表現でした。
仕様の曖昧さはこの業界ではあるある話です。(笑)
細かな挙動の仕様まで設計書に記載するとなると、設計の工数がかかるので費用や納期に影響が出ます。
なので、程よい記載の仕様書になることがあります。品質と生産性のバランスなのでしょう。
何が正しいということではなく、優先順位の話ですね。
ただ、私のテスト結果が間違っていたということになり、なぜ間違いが発生したのかを確認されました。
他の人が作成した仕様書の表現不備なので、仕方がないことだと思いつつも、「なぜ俺が間違ったことになるんだ!」という怒りがこみ上げてきました。
完全に自分が間違っている訳ではないので、自分が正しいと思いたいのかもしれませんね。
ということは、間違った自分をダメとしているのだと思います。
今回は「自分が正しいと思いたいときに出てくる怒り!」をテーマに自己否定を改善したいと思います。
この記事の目次
「自分は悪くない!」という怒りが出てきた
自分のテストした結果が間違っていると指摘された時は、「ヤバい!」という感じがしました。
自分のミスが発覚したと思い、なんともいたたまれない気持ちになりましたね。
そして、その後に「俺が悪いのか!?」という怒りが出てきました。
見方によっては私の不備ではなく、テスト仕様書の不備とも言えます。
ただ、自分の認識が間違っていたという思いもあり、「やってしまった。」という自己否定も出てきました。
怒りと自己否定が混ざった感覚は気持ちのいいものではありませんね。
でも、このような場面は結構あるのかもしれません。
「自分が完全に間違っている訳ではないけど、非がないとも言えない。」ときは、自分が悪くないと思いたくなるものです。
そんな時は「自分は悪くない!」という怒りが出やすくなるので、その想いに固執しないよう注意が必要ですね。
つい自分のミスを隠してしまう
そういえば、新入社員の頃からよくミスをしていました。
システム設計やプログラムは全く経験がなく、ロジカルな思考は苦手なタイプでしたので。
なぜソフトウェア業界に就職したのでしょうね。それなりの修行のようでもあります(笑)
ということで、仕事に関することは知らないことだらけで、毎日のように間違いやミスをしていました。
ミスをすると上司に怒られるので、それがとても嫌で辛かったですね。(昔は職人気質のエンジニアさんが多かったですね。)
それが辛くて、できるだけ怒られないようにしていたのを思い出しました。
ミスを言わずに、なんとかリカバリーしようとしていましたが、うまく対応できないことも多く、結局怒られてしまうのですが。。
このような過去から「ミスをダメなこととする癖」が付いてしまったのかもしれません。
「自分は悪くない!」という怒りを感じる
感情は自然と出てくるものです。
なかったことに出来ればいいのですが、そうもいきません。。
なので、感じてクリアリングしていくことで、今回出てきた感情を溜めずに、今後の改善に繋がります。
今回は自分のテスト結果が間違っていると指摘された時の怒りを感じていきました。
怒りを感じていると、胸のあたりが熱くなってきて、どんどんと怒りが激しくなっていきました。
大抵は感情を感じていると、大きく膨らんでいくのが通常です。
それだけ怒りが溜まっていたということですね。。
だから、無視しないで感情を感じていくことが大事なんですね。
そして、激しくなってきた怒りを淡々と感じていると、少し軽くなってきました。
すると、今度は間違ってしまった自分に対する「ダメだな俺は、、」という否定感が出てきました。
この自己否定は厄介です。
自己否定を放置しておくと、どんどん自分が「ダメな人間」のように思えてしまいます。
しばらくすると、自分に価値がない感じがして、とても悲しくなってきました。
なので、引き続き、間違ってしまった悲しみを感じていきました。
「やってしまった。ダメだな俺。」という想いを感じていくのは辛いのですが、自己否定は減らしたいですからね。
なので、少し頑張って悲しみを感じていきました。
だんだんとみぞおちの辺りが気持ち悪くなってきましたが、なんとか感じていきました。
無理せずじっくり感じていくと、気持ち悪い悲しみが薄くなっていき、さらに粘って感じているとみぞおちの辺りからドロっとしたものが出てきて、その後スッと軽くなっていきました。
「ミスすると迷惑をかける」という想いがあった
感情的な時は客観的に事実を見にくいので、感情のクリアリング後に振り返ることは大事です。
早速、今回なぜテスト結果が間違って、怒りが出てきたのか考えてみました。
最初に自分の失敗やミスを受け入れたくない想いがある感じがしました。
小さなミスはあるものですが、それを「ダメなこと」としている自分がいるのだと思います。
自分では認識はないのですが、完璧に近いくらいミスや失敗がない状態を求めている感じがします。
「ちょっとしたミスもNG」としているイメージですね。
確かに全くミスなく仕事ができればベストでしょうが、そう簡単にははいきません。
体調が良くないだけで思考も鈍り、ミスする可能性も上がります。
どう考えても、ミスなしで仕事をし続けるのは不可能なのですが、1回の小さなミスを受け入れきれていないのだと思います。
冷静に考えて見ると自分に優しくないですね。
無理な目標を自分で作って、ミスしたら自分を責めてるメカニズムです。
では、なぜミスをダメとしているのか考えてみると、「ミスすると誰かに迷惑をかける。」という想いが出てきました。
確かに仕事なら誰かが多少なりとも迷惑に思うかもしれませんので、全くの間違いとも言い切りにくいですね。
でも、自分が思っているほど相手は気にしていないこともよくある感じがします。
わたし自身、相手のミスをそれほど迷惑に思っていないのですが、自分に対しては厳しいですね。
相手のことや事実を客観的に見れるといいのですが、自己否定がそれを邪魔してしまいます。
自己否定を減らして、もう少し自分に優しく生きたいですね。
周りの評価を気にし過ぎず、淡々と自分の仕事をこなしやすくなってきた
今回の感情のクリアリングを終えて、ちょっとしたミスをした時に胸の辺りに出てくる「ダメだな俺。」という嫌な自己否定が減ってきました。
多少、胸の辺りはざわつくものの、否定的な想いが少なく、「まぁ、仕方がないか。」という感覚が出てきたのは大きな収穫です。
今回は激しい怒りや自己否定を感じきって手放せたのが、改善につながったように思います。
心が安定してきた影響からか、以前よりも自分の仕事に自信が出てきた感じもしますね。
間違いやミスは無くならないので、そんな自分を受け入れやすくなったのでしょう。
良くも悪くも、今の自分は自分でしかないですね。
それを受け入れると、周りの評価を気にしすぎないで淡々と自分の仕事をこなしやすくなり、仕事のストレスも軽くなってきます。
ミスが気にならないメンタリティはストレスを減らすために有効ですね。
そう簡単に大きな改善ができる訳ではありませんが、コツコツ感情のクリアリングを実践することで、徐々にミスした自分を受け入れやすくなってくると思います。
周りの評価は大事かもしれませんが、それ以上に、今の自分を認めることが大事だと感じた体験でした。
まとめ
今回は「ミスや間違いなど失敗した時」に出てくる怒りや自己否定を取り扱っていきました。
ちょっとしたミスは、仕事をしていれば誰にでもあることだと思います。
でも、「ミスした自分をダメ」としていたり、「周りの評価」を気にしていたりと、様々な要因が日常的なストレスを与えていると教えてくれました。
自分では意識していなくても、自分に過剰な責任や目標を与えていることは多いのかもしれません。
それが原因で、仕事が辛く感じたり、毎日が何となくつまらない感覚になってしまうように思います。
なので、今までよりも自分に優しく、ダメなところも認めてあげることがストレスフリーへの道につながると思います。
一朝一夕で大きく改善するものではありませんが、コツコツ感情のクリアリングを行うことで中長期的には仕事のストレスが減り、心や感情が安定した状態になっていきます。
自分に不要な感情や自己否定を減らして、もっと自分らしく人生を楽しみたいですね。
誰しも大人になって働き始めると責任や義務など「やるべき事」に追われて、上司や顧客の評価を求めてしまいます。
これは生きていくために有効かもしれませんが、自分をすり減らすことにもなります。
だから「毎日がつまらない。辛い。」と感じるようになっていくのでしょう。
そんな時に大事だと考えているのが、
「今の自分を大切にする。」在り方です。
子供の頃は好きなことを中心に生きていたはずなのに、誰しも大人になるとそれができなくなってしまうものです。
その主な要因として、
・小さな頃にやりたいことをさせてもらえなかった。などの「満たされなかった欲求」
・自由に遊んでいたら「うるさい。」と親に叱られた。というような「傷ついた経験」
などの「インナーチャイルド」が影響していると考えます。
子供の頃から自由に振る舞うことは、わがままや自分勝手で「ダメな事」として成長するのが一般的であるため、「素直な自分の感情や感覚を無意識に抑えてしまう。」のでしょう。
「辛くても、楽しくても、人生は一度きりのもの。」
周りの目や評価を気にしすぎないで、今から「自分らしく人生を楽しむメンタリティ」を一歩ずつ養っていきませんか。
気軽に心のもやもやを話すことで、少し心がすっきりして
「これからの人生を楽しもう!」という気持ちに近づけると思いますよ。