【分からないことは悪いこと?】仕事の資料が理解できない時の否定感を減らすコツ
システムエンジニアをしていると、様々な管理ツールを使います。
スケジュール管理やコスト管理、課題管理に不具合管理、品質管理に構成管理。
こうして書き出してみると、管理ばかりしているように感じます。
プロジェクトには期限があり、予算があり、成果物があるので仕方がないのですが、管理業務は大変ですよね。
なので、管理業務を行う際はツールを使うことが多いのですが、使ったことがないツールもたくさんあります。
最近のツールは様々な機能がついていて、正直使いこなせないですね。(笑)
使い方に困った時はマニュアルを確認しますが、分かりにくいものが多いと感じます。
使い方を知っている人が作るマニュアルなので、全く知識がない人が見て分かりやすいマニュアルを作るのは難しいのでしょうか。
でも、マニュアルを見ても使い方が分からない時は有識者に確認せざるをえません。
その相手がプロジェクトリーダーだと、なんとも聞きにくいものです。
嫌だけど仕方なく確認する時は、理解できない自分が「ダメな人」のように思えて、否定感が出てきました。
ただ、今回のツールは機能も多く使い方も複雑なので、マニュアルだけでは分からなくても仕方がない感じがします。
それなのに、「理解できない自分」が悪い感じがして、そんな自分をダメだと否定しているのが気になりました。
ということで、今回はマニュアルが理解できない自分への否定感を解消していきたいと思います。
この記事の目次
マニュアルを見ても分からない自分はダメなのでは?という否定感が出てきた
マニュアルを見てもツールの操作が分からない時は、「どうしよう。。」という不安感が出てきました。
リモートワークだったのでプロジェクトメンバーにも聞きにくい状態で、一人で部屋で悶々としている感じです。
何度か確認してもマニュアルの言葉とツールの操作が紐付かず、だんだんと「このままではヤバい!」という感覚になってきました。
一緒にプロジェクトをしている人もあまり使ったことはなく、プロジェクトリーダーへ確認する必要がありました。
それを考えた時は、「どんな評価をされるのか。」という新たな怖れや不安が出てきました。
「こんなことも分からないのか。」と思われるかもしれないと考えると、どんどん不安が大きくなっていくものです。
相手はツールのことを知っているので、そういう評価になってもおかしくないでしょう。
相手目線で考えるのは難しいですからね。
ツールの使用方法を確認しないと仕事が進まないのですが、自分への評価を気にして聞きたくない感じが出てくるものです。
どんどん自分がダメな存在に感じてしまい、罪悪感が強くなっていきました。
新入社員の頃は分からないことが多くて、よく怒られていた
もともとコンピュータやソフトウェアのことは全く知識がないまま新入社員として就職したので、分からないことだらけでした。
仕事で使用する言葉も意味不明なものばかりです。
デバック?リポジトリ?リソース?SQL?
など、場違いな世界に来てしまったと後悔したものです。
英語から意味を調べても、仕事で使っているものとはどこか違う感じで、困ったものです。
「日本語で分かりやすく言え!」と先輩に言いたかったですね。(笑)
ただ、相手は当り前に分かっていることを私が聞くので、それが何度も重なるとイライラされることがよくありました。
そんな気まずい感じですが、自分では分からないので確認するしかありません。
それが嫌で嫌で仕方がなかったですね。。
何度も確認していると、「理解できない・分からない自分」がどんどんダメな人に思えてきました。
しかも、「なんで分からないんだ。」という感じで怒られると余計に否定感が強くなっていきます。
それがトラウマとして残っていて、分からない状況になると出てくるのでしょう。
マニュアルが分からない時の否定感を感じていく
今回の「マニュアルが分からない時の否定感」を感じてクリアリングしていくことにしました。
まずは、マニュアルを理解できない時の「ヤバい。どうしよう。」という怖れを感じていきました。
プロジェクトリーダーに確認するのが怖い想いを感じていくわけです。
「確認したらどう思われるかな?」
「怒られたらどうしよう。」
という胸のあたりに湧いてくる重苦しい感じを感じていると、どんどんそれが強くなっていきました。
ぎゅっ!と胸に圧がかかり苦しくなってきましたが、粘って感じていると軽くなってきました。
と思ったのも束の間、次に「理解できない自分はダメだな俺。」という否定感が出てきました。
さらに、この自己否定を感じ続けていると、みぞおちの奥辺りがドロっと苦しく吐き気のような感じがしてきました。
何か口から出そうな感じの嫌な感覚がみぞおちの奥にあり、溜まっている何かを吐き出したい感じがしました。
そんな状態が結構苦しくなってきましたが、途中でやめるのも中途半端な感じがして嫌だったので、しばらく粘って感じていきました。
毎回思いますが、感情のクリアリングは、この「粘り」がポイントですね。
筋トレのように「粘って感じる」ことで、感じる力がアップしていきます。
そうなると、以前より速く感じてクリアリングできるようになるので、オススメです。
粘って否定感を感じていると、徐々に軽くなってきてスッと抜けていきました。
小学生の頃、分からないことがあると罪悪感があった
マニュアルが分からない否定感をクリアリングした後、振り返ってみました。
今回は分かりにくいマニュアルだったのですが、理解できない自分を過剰に責めて「自分がダメな人」のように感じていました。
それを振り返ってみると、「分からないことは悪いこと。」と思っていることに気づきました。
実際には分からなくても問題ないことはたくさんあります。
でも、「分からない → 怒られる → 自分がダメな人と感じる」のが嫌で、分からない状況になると過剰に自己否定が刺激されたのだと思います。
これが自分の中で、「分からないことは悪いこと。」という思い込みになっていたのでしょう。
ふと思い出したのですが、小学生の時に授業で先生から質問されて答えられなかった時に、とても悪いことをしたように感じていました。
質問が分からなくて、先生から褒められることはありません。
分からなかった時は微妙な雰囲気になり、それがとても嫌でした。
単に質問が分からなかっただけで授業には支障がないのですが、先生の質問に答えられなかった自分がダメだと思っていたのです。
「相手の質問(要求)に答えることが絶対!」のように感じていたのだと思います。
このような経験の積み重ねが、今の仕事でも「分からない」ことへの否定感に繋がっているのだと思います。
子供の頃から分からないシチュエーションは山ほどあるので、随分と溜まっているのでしょう。
困ったものですが、「分からない」状況で出てくる否定感を感じてコツコツ解消していくのが、ストレスフリーへの近道だと感じます。
分からないことがあっても、「まぁ仕方がないかな。」という感覚が増してきた
今回のクリアリングを終えて、少し変化が出てきました。
仕事でよく分からないことがあっても、あまり気にならなくなってきたのです。
「もうちょっと調べてみようかな。」
「分かる人に確認してみよう。」
という感じで、気軽に解決方法を考えられることが増えてきたように思います。
「分からない・理解できない」ことに対する否定感が減ってきて、前向きになってきた感じですね。
そうなると、分からない時のストレスも減るので、仕事の疲れも軽減してきます。
仕事をしていると分からないこと、理解できないことが起こるのが普通でしょう。
分からないことをダメとしていると、過剰に頑張って理解しようとしてしまったり、人に気軽に聞きにくかったりと、色々なストレスがかかります。
それが減った分だけ、淡々と仕事を進めやすくなり、効率も上がるので嬉しい限りです。
仕事で出てくる否定感をそのままにしておくと、余計なストレスを溜め続けてしまうと感じた経験でした。
まとめ
今回はマニュアルが分からずに出てきた否定感を解消していきました。
解消してみると、実際にはマニュアルが分からないことが原因ではなく、怒られて「自分がダメな人」のように感じることが嫌で、「分からないことは悪い。」という想いが創られていました。
分からないことは子供の頃から誰にでもあるものですが、その時のネガティブな想いが溜まっているのがよく理解できました。
このような事象は日常的にあるのが普通なので、小さな頃から結構溜まっているのでしょうね。
ただ、この否定感は感じていくことでクリアリングすることができます。
ネガティブな想いを感じるのは辛いことかもしれませんが、自分で解消することで日常のストレスが減り、楽に仕事がしやすくなると思いますよ。
ネガティブな想いが出てくるということは、その原因が必ずあります。
感情のクリアリングからその原因を解決していけると、もっと人生が生きやすくなり、楽しめると思いますよ。
誰しも大人になって働き始めると責任や義務など「やるべき事」に追われて、上司や顧客の評価を求めてしまいます。
これは生きていくために有効かもしれませんが、自分をすり減らすことにもなります。
だから「毎日がつまらない。辛い。」と感じるようになっていくのでしょう。
そんな時に大事だと考えているのが、
「今の自分を大切にする。」在り方です。
子供の頃は好きなことを中心に生きていたはずなのに、誰しも大人になるとそれができなくなってしまうものです。
その主な要因として、
・小さな頃にやりたいことをさせてもらえなかった。などの「満たされなかった欲求」
・自由に遊んでいたら「うるさい。」と親に叱られた。というような「傷ついた経験」
などの「インナーチャイルド」が影響していると考えます。
子供の頃から自由に振る舞うことは、わがままや自分勝手で「ダメな事」として成長するのが一般的であるため、「素直な自分の感情や感覚を無意識に抑えてしまう。」のでしょう。
「辛くても、楽しくても、人生は一度きりのもの。」
周りの目や評価を気にしすぎないで、今から「自分らしく人生を楽しむメンタリティ」を一歩ずつ養っていきませんか。
気軽に心のもやもやを話すことで、少し心がすっきりして
「これからの人生を楽しもう!」という気持ちに近づけると思いますよ。