正体不明の抵抗感と向き合う
この記事の目次
はじまり
こんにちは、山田結子です。
世の中では色々なことが起きていますが、我が家のメダカたちはすくすくと大きくなっています。黒いメダカ(オロチ)と薄茶色のメダカ(コハク)の子たちは、以前の交配の影響か、ラメのメダカも生まれました。また違う色のメダカが欲しいなぁと思いつつ、数が増えることが嬉しくもあり怖くもあり‥‥複雑な気持ちです。
さて、今回のテーマです。
ここ数日、正体不明の抵抗感があります。これが何に対する抵抗なのかわからず、処理も進みにくい状態です。今回は、わからない状態のまま、この抵抗感と向き合ってみたいと思います。
これまでの私の経験から、抵抗の原因には「変わりたくない」「進みたくない」「よくわからない」というものが比較的多いので、この三点を中心に確認してみたいと思います。
変わりたくない気持ちと自己破壊欲求
まず「変わりたくない」から調べていきます。
変わりたくない気持ちは自覚できませんが、あると仮定して気持ちを受け入れてみました。すると、怖れが胸の中央から出てきました。しばらく感じていると、背中の方まで感情が詰まっているような感覚が湧いてきました。そんなに変わるのが怖いのでしょうか。更に感じてみると、背中のあたりからも怖さが伝わってきました。死にたくないという気持ちも感じられます。
死を覚悟する気持ちを持ってみると、この状況から抜けられるかもしれません。しかし、追い詰めるような思考パターンとは別の発想を持っていたい気もします。ゆっくりと思考を巡らせつつ、感情を受け入れてみます。次第に、変わることと死を関連づけし過ぎているような気もしてきました。もう少し、関連づけを弱めたいと思います。
良い方法はないかと考えていると、そこには「自己破壊的な感覚」が関係しているような気がしてきました。人が変化する時、自己破壊と再構築が起きます。しかし、自己破壊的な感覚が強くなりすぎると、身の危険を感じたり、死を怖れる感覚も生じてくる可能性が高いと思います。変化の度合いが高いほど、自己破壊的な力が強く働き、死を怖れる気持ちが湧いてくるという関係です。それなら、自己破壊的な感覚が軽減すれば、変化と生死の関連づけは薄まるのでしょうか。
改めて、自己破壊的な感覚を意識してみると、強い怖れを伴っていました。その怖れを感じてみると、次第に劣等意識の集合体のようなものが見えてきました。この集合体の影響が強いと、自分の評価を受け取れなかったり、自分にないものを求めたり、他人の価値を奪いにいく思考になりがちです。自分を変えることに意識が向かなくなり、羨ましい、妬ましいという気持ちに振り回される傾向が増えやすくなるのです。
この集合体と距離をとってみようと思います。抜ける道を探ってみます。
劣等意識の集合体から抜けて、自己破壊欲求を感じる
まず、劣等意識の集合体を否定せず、受け入れてみようと思います。すると、ある程度の劣等感がないと仲間に入れないという思いが見つかりました。集合体に入るために、わざと劣った部分を作ろうとする意識があるようです。自分の才能を生かすより、自分は劣った人間と見せて、その立ち位置で仲間と生きる方を選ぼうとする気持ちがあるのかもしれません。
引き続き、集合体を受け入れていくと、強い自己破壊的な感覚が湧いてきました。その大きさや痕跡を見つめていると、子どもの頃から持っていたものだとわかりました。
感じながら内容を見てみると、赤ん坊が泣いているイメージが出てきました。私が赤ん坊の頃の記憶のようです。怒りや怖れなどが混ざり合っていて、強い力があり、感情として扱いにくいと感じますが、時間をかけて感じ続けてみました。
すると、少しずつ感情のエネルギーが治まってきました。処理が進むと同時に、やりたくないことに対して、ごねるような、わがままをいうような感覚が軽減していくのがわかりました。
さて、自己破壊的な感覚の処理が進みましたので、変わるのが怖いという状態がどうなったのかをみてみます。すると、変わることへの怖さは質が変わったように感じました。
今までのやり方が通用しないことへの怖れに思えました。新しい展開や未知の流れを受け入れたくないという気持ちも感じます。新しい展開に乗るために、まずは新しい流れに乗ってみようと思いました。すると、全体的にどんよりした重い感覚が減ってきました。
進みたくない気持ちの正体
もう一つの要素である「進みたくない」も見ていきます。
進むことを意識すると、自分を守りたいという気持ちが出てきます。進むことは危険だという思い込みがあるのでしょうか。現実には、進んでいる方が自分の身を守れるという状況もありそうだと思います。進まないことで、本当に自分を守れるのでしょうか。
しばらく思案していると、これから進む方向に「やりたくないこと」が含まれているのではないかと思いつきました。これは、可能性が高そうです。具体的に、どのような流れに向かっているのかを意識してみます。すると、過去を見直す必要が出てきた気がしてきます。以前はできなかったことや、やりたかったことをこれからやり直していく流れに思えてきました。
その流れを少し想像しただけで、気持ちがどんよりしてきます。進みたくないと強く感じてきました。過去の自分を認めるような気持ちを持ってみると、徐々に気持ち悪くなってきました。
しばらく認め続けると、進んでも良いという気持ちが湧いてきました。気は進まないけど、メリットは感じるくらいの納得感が出てきました。
よくわからない気持ちとインナーチャイルド
最後に「よくわからない」をみてみます。
「よくわからない」という気持ちを受け入れてみます。すると、不安や怖れがその気持ちに連動しているのがわかりました。よくわからないというだけで、不安や怖れが刺激されるイメージでしょうか。もう少し意識してみます。
しばらく続けると、インナーチャイルドがあるような気がしてきました。意識を向け続けると、ぼんやりと記憶が見えてきました。断片的ですが、親が緊張感を持っていて、私は状況を理解できていないけど、それを不安に感じている場面です。年齢はわかりませんが、とても小さかったようです。緊張感のある状況に対し、不安と怖れを感じていました。
怖れを感じていくと、胸が真っ黒になるような感覚がありました。そういえば、私は3歳くらいの時に喘息のような症状があったのを思い出しました。その前後の記憶かもしれません。怖れが軽減してくると、苦しい感じも出てきました。感じていくと、母の出産のイメージが出てきました。これは、母が弟を出産した時の記憶でした。
この感情は強い苦しみを伴っていて、感じるのに時間がかかりそうに思いました。しばらくこの強い怖れと苦しみの処理を続けます。すると、少しずつ軽くなってきました。この時期は幼稚園に入園したり、弟が生まれるなど変化が多かったと思いました。当時の私は環境に適応できず、混乱していたのかもしれないと思えてきました。
かなり軽くなってきたので、確認してみます。すると、「よくわからない」という気持ちがなくなっていました。内容をよく吟味したので、よくわからないことがわかることに変化し、思いが減ったのでしょう。
振り返りとまとめ
最後に、正体不明の抵抗感を振り返ります。初めに感じていた抵抗感を意識すると、怖れが出てきます。改めて怖れを感じてみると、道が開いていくような感覚が生じて、グラウンディングできているような感覚が得られました。新しい流れに対して、正面から向き合えるような感覚があります。
また、新しい流れを意識すると、頭のモヤが晴れたように、スッキリしていて、前向きな感覚や楽しい感覚を感じます。ようやく、抵抗感でぼんやりした状態から、抜けることができました。
いかがでしたでしょうか。
正体不明の抵抗感の原因を明らかにする過程を進んでみました。複数の要素を確認したので、かなり駆け足になってしまいましたが、内容的には深いレベルのインナーチャイルドを処理できたと思います。この感情がクリアになったことで、より抵抗感が生じにくいメンタリティが手に入るかもしれません。
皆様の日々の取り組みの参考になれば幸いです。
自己探求&感情カウンセリング 山田 結子