人生が灰色、どうしたらいい? 

私は過去に「人生が灰色」と感じたことがあります。

そうなるのは、理由があるのです。

 

さて「はりさけそうな胸の痛み」という表現があります。

大事なものを失ったショックで、胸に痛みがあることを「ブロークン・ハート症候群」というそうです。

先日の私、胸の中心に痛みを感じていました。最近、傷ついたことがあった訳ではありません。

感じようとして、過去の傷にアクセス出来るようになったからだと思います。

記憶は戻らない、痛みだけが出てきました。珍しいことかもしれません。

過去を思い出すことで、心の整理が進むと考えました。

 

人生が灰色になった感覚とは

「人生が灰色」は今思うと、感情を失くした感覚だと思います。

東京で働き初めた20~30代の頃に「人生が灰色」と思ったことがありました。

その当時は、感情を意識したことがありません。感情は邪魔くらいに思っていました。

灰色の感覚は、自分が不幸だというよりも、嫌気や憂鬱、無気力な感じと言い換えられます。

当時の私は、横浜から都内へ電車通勤をしていました、車内でよくイヤホンで音楽を聞きました。

通勤が苦痛で、それを和らげようとしていたのです。

時々は乗っていられなくなり、途中駅で降りたことがあります、我慢していました。

その時の気持ちは、抑え込んでいたのかよく思い出せません。

閉塞感と吐き気で体調がおかしくなり、電車を降りると落ち着くことができました。

若い男性はありがちかもしれません。子供の頃は「男らしさ」を言われたり、

辛い出来事は思い出さない様にしていた、いつの間にか、なんでも論理的に解決できると思い込んでいたのです。

通勤くらいのことで生活パターンは変えられない、辛い気持ちを認めなかったのです。

自覚しないまま、感情や感覚を鈍くして慣れようとしていたのだと振り返ります。

 

無意識に感情を怖れていた

私は不安や怒り、悲しさ、辛さなど、ネガティブな気持ちはずっと避けたかったのです。

感情のことは何も知らなかった。

ネガティブな感情は、どうしても人間関係や過去の辛い出来事と重なります。

思い出す意味が分からない、感じては耐えられないと怖れていたからでしょう。

感情を避けていたのは、怖かったからだと思います。

通勤で辛い状態が続けば、心や身体を壊すことがあります。

それでも現状を変えないために、感じないことが身を守る対処法になりました。

人生灰色の悩みは「もっと人生を楽しみたい」という希望の裏返しだと思います。

自分を守るつもりで、感情や感覚を麻痺させていた、実は人生を灰色にしていた理由です。

子供の頃からの習慣で、無意識に感情を怖れました。知識はなく、心の問題とは想像も出来ませんでした。

感情の怖れが緩む、切っ掛けになった出来事

感じないことは無意識のことで、人生を楽しみたい、改善したいとしても分かることはありませんでした。

東京での通勤は数年して都心に引っ越し、区間を短縮できました。

心の改善が始まったのは十年を経て静岡に戻り、本の出会いから、心のことに関心を持ったことが切っ掛けです。

心の集まりに参加した時、数人のグループで両親との出来事を話す機会が巡ってきました。

その時初めて初対面の人に、自分の辛かった出来事を話すことができたのです。

その場では数年ぶりに泣けたのですが、恥ずかしさはなく、とてもスッキリして開放された気持ちになれたのです。

悩みがあっても、人に話すには勇気がいります。

それまで、ネガティブなことを人に話したことはなかった、話してもいいとも思わなかったのです。

その会は、誰もが話しやすい場を作って頂いていたからでしょう。

それまでネガティブな気持ちを認めなかった自分が、人に悩みを話すことは、怖れから開放される大転換でした。

気持ちが楽になれた実感が、とても大きかったのだと思います。

それ以前は、ネガティブな気持ちを感じると自分が駄目になった様に思ったり、とても怖いことでした。

どんな気持ちがあってもいいと心から思えた、変わる切っ掛けになりました。

その後は心の集まりに参加することや、カウンセリングを受けることが増えました、その経験が自分を変える積み重ねになりました。

また自分を心地よい環境におくこと、空気のいい、さわやかな所、耳を済ますことの出来る所、美味しい食事を味わうこと、感覚を開いて大丈夫な場所に身を置くことが安心感に繋がりました。

 

感情が分かると世界が色付く

灰色感覚は感情から離れて、泣くこと、喜ぶことを忘れたからでした。

無意識に自分を守ってきた結果、思い込みから人生が灰色になったとも言えます。

感じることが出来ない時、自分のことが分からない状態でした。

やりたいことが分からない、意欲がない、葛藤があることで、動けない悩みもありました。

対処が分からないから自分を責めて、自分嫌いになっていたのです。

一番辛い時は周りを見ない、聞かないようにした。刺激が不快や辛さに繋がっていたからでしょう。

ストレスから自分を守るはずが、視野が狭いために身体を壊しました。

「喜び」「楽しみ」「感動」を感じるには、どんな感情も感じられる必要があります。

「辛い」「悲しい」「怒り」の気持ちも感じるものです。感じて大丈夫と許しが出ることは、頭だけでは上手くいきませんでした。

悩みを聞いてもらえる環境に出会えて、救われたと思います。

灰色の悩みは「自分を生きる」に変えられる

悩みを人に話すうちに、無意識の怖れが変化しました。悩みを人に話すだけで、自分を少し好きになれた。

経験を重ね少しずつ自分を否定することが減り、このままの自分でいいかもしれない。そんな思いが持てました。

灰色が変わったと実感できたのは、普段泣くことも笑うこともなかった自分が、小さなことに感動して泣けたことです。

泣けた自分に、自分が驚いたことです。

最初は本、それまで自己啓発やHOWTOの様な本ばかり読んでいたのですが、ふと小説を読みたくなりました。

読み終えてしばらくして、内容を思い出していました。

道を歩いていて、ふと内容が思い浮かんだ時、泣いている自分に驚きました。

人生劇的なことがないと、泣いたりしないと思っていたからです。

それがささいなこと、小説で泣けたことに驚き、自分の変化に震えるような思いになりました。

最近では、アニメ映画「ジョゼと虎と魚たち」で泣きました(笑

自分のことは以前に比べれば、やりたいことが分かる様になっています。感じること、感覚的なことを楽しめています。

停滞していてもブレることが減り、焦りも少ない状態、自分のことを否定することも減りました。

長期間の変化を書きましたが、今は感じること、感覚のことを意識的に捉える様になっています。

感情を感じると、喜びや感動が戻ってきます。

感じていない思いが見つかると、それは癒やせることだと分かります、ネガティブな感情も意味あることと思えます。

感情を自分の一部として、客観的に見ることができる様になりました。

感じられる自分は、人生が薔薇色になったとはいいません。人生灰色から、色付いた世界には変化したといえます。

まとめ

○人生が灰色は、気が付かいないうちに感情や感覚をなくしていることが理由。

○ネガティブな気持ちを感じることは、無理はしなくていい。我慢してストレスを溜めないことは大事。

○人生の醍醐味は、感情と強く結びついている、悩みを相談できる人や場を持つことをお勧めします。

 

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