【トラブル対応で長時間労働】責任感の強い人が陥る不幸せなスパイラルを抜ける方法

システムエンジニアをしていると様々なテストがあります。
プログラムの単体テスト→結合テスト→システムテスト→ユーザテストというのが一般的な流れだと思います。
プログラムを作ったら完了!という訳ではないんですね。
それぞれの工程で必要な観点でテストを行い、システムの品質を上げていくのですが、不具合がゼロということはありません。
人が作るものなので完璧はないという考えは共感できます。
その中で、一番気を使うのがユーザーテストです。
本番前にお客さんにテストをしてもらうので、最後の関門とも言えます。
今回はそのユーザーテストで致命的な不具合が発覚しました。
プログラムのミスとしては軽微な内容なのですが、お客さんの業務としてはインパクトの大きな問題がありました。
ということで、早急に必要な品質を担保するため、システムの全体的な再テストを実施することになりました。
しかし、本稼働が近いので期間に余裕がなく、テストは夜間まで続きました。
でも、1日で終わるボリュームではなく夜間までテストをする日が続きました。
さすがに3日間続くと頭が回らなくなり、かなり疲弊してきました。
ただ、トラブル対応中なので抜けるわけにもいきません。
だんだんと「会社の都合でここまで仕事をさせるな!」という怒りが出てきました。
今回は会社の都合のしわ寄せに対する怒りを改善していこうと思います。
この記事の目次
怒りが出てくるとともに、会社への失望感が出てくる。
夜間作業が続いて、体や思考が疲弊してくると素直な自分が出てくるのでしょうか。
シンプルに「こんな長時間労働、やってられるか!」という怒りが出てきました。
いつもは理性で抑えてしまい、自分の本音が分からなくなっているのかもしれませんね。
会社としてはシステムを納品して利益をあげるので、本稼働前の致命的な不具合に過敏になるのも分かります。
ただ、今回は「早くテスト終わらせろー!」という感じで、メンバーの体調や疲労は全く無視している感じがしました。
社員のことに意識が向かないくらい必死な状況なのでしょうが、長時間働いても生産性や品質は上がりません。
ミスも増えるし、メンバーはどんどん疲弊していきます。
正直なところ「頑張っている感」に意味はない感じがしました。
今までの経験でもそうですが、頑張っているから許してもらえる、認めてもらえる風潮はまだまだ濃い感じがします。
日本人ならではの発想なのかもしれませんが、頑張りで自分を認めてもらう立ち位置はメンバーにとってデメリットが大きいと思います。
認めてほしければ頑張り続ける必要があるので、どんどん疲弊してしまい、毎日が辛いものになっていきますからね。
プロジェクトのリーダーがこのタイプだとメンバーにも頑張りを強制されやすくなり、優しくないですね。
現実的には、納期遵守が最優先という立ち位置が一般的な感じがし、会社の在り方に失望感が出てきました。
社員の幸せはどこまで意識されているのか気になりますね。
自分のことよりも、会社の都合を優先してしまう
今回の件で、会社の都合が優先される構図への理解が深まってきました。
内閣府が提唱しているワークライフバランスへの認知が深まりつつあると思っていましたが、現実はなかなか変わらないのかもしれません。
<ワークライフバランス>
「誰もがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たす一方で、子育て・介護の時間や、家庭、地域、自己啓発等にかかる個人の時間を持てる健康で豊かな生活ができるよう、今こそ、社会全体で仕事と生活の双方の調和の実現を希求していかなければならない。」
ただ、新入社員になってから会社の都合を優先するスタイルが染み付いているのでしょう。
・お客さんの要望が満たされればいい。
・会社の都合が優先。
・相手が良ければいい。
考え出すと、思ったよりも相手を優先しすぎている部分がある感じがしますね。
知らず知らずのうちに、相手の言動を気にしすぎているのかもしれません。
もちろん、会社の指示をこなすのが会社員の仕事でもあります。
ただ、そっちに偏りすぎると会社の都合を優先しすぎてしまうのだと思います。
会社はそのほうが都合が良いのかもしれませんね。
個人的には、今後「社員が幸せか?」という視点は重要になる気がします。
長時間労働が嫌だ!!という怒りを感じる
トラブル対応とはいえ、夜間までの長時間労働が続いた時の会社に対する怒りを感じていきました。
・常に早急な対応を求められるストレス。
・思考がうまく回らないのに作業を強制される負担。
・夕食の時間も自由に選べない。
振り返ると、色々なストレスで体も心も疲弊していましたね。
その時に胸のあたりに湧き上がる怒りをぎゅーっと感じていきました。
しばらく感じていると「ふざけるな!こんな無理させて意味あるのか!」という怒りが出てきました。
それも合わせてじっくりと感じていきました。
そうすると、どんどん胸のあたりの怒りのエネルギーが上がっていき、苦しくなってきました。
それだけ怒りを溜めていたのでしょうね。
なので、ちょっと頑張って感じることにしました。
無理せず丁寧に感じていると怒りのボルテージが下がっていき、すっと消えていきました。
お客さんや上司からの評価が下がるのが怖い
怒りを感じたあと今回の件を振り返ってみると、お客さんや上司からの評価が下がるのを怖がっている感じがしました。
その状態だと心の余裕もなくなっていき、疲弊しやすくなります。
相手の評価を気にしすぎると、自分に優しくない言動になりやすいですね。
今回も夜間までタイトな作業をして会社の都合に無理して合わせるのではなく、自分のペースでやってもよかったのでしょうが、どうしても頑張ってしまいがちです。^_^;
結局は自分にできることしか出来ないので無理に相手のニーズを満たそうとすると、その分だけ自分が疲弊することになります。
こんな時ほど無責任な感じで、自分のベストを尽くすことに注力したほうが結果も出やすく自分にも優しいのかもしれませんね。
周りの目が気にならない感覚が上がる
今回の怒りのクリアリングを終えて、淡々とトラブル対応がしやすくなりました。
会社や上司、お客さんの評価をあまり気にせずに、淡々と自分の作業をこなせるようになってきた感じがします。
リモートワークしていると特に一人で淡々とやるべき作業をこなしている感じがします。
ただ、今までよりもリラックスしていて、体の力みも少ない気がしますね。
気持ちにゆったりと余裕があるので、余計なストレスも出にくいのでしょう。
「結果がどうなるか?」は気にし過ぎないで、淡々と作業をするのは不思議な感覚でした。
ベストを尽くしているけれども、「結果が期待通りでなくても仕方がないか。」という感じです。
この方が疲れにくく作業効率もいい感じがしますね。
パワハラなどの高圧的なコミュニケーションは相手にとってストレスを高めてしまい、デメリットが多いと理解できた気がします。
まとめ
今回の件で、いくつか気づきがありました。
・会社の都合を優先しすぎないで、自分の幸せも大切にする。
・結果に囚われすぎない在り方。
・無理して仕事をするデメリット。
どちらにせよ、相手の評価を気にしすぎると本来の自分ではない選択をしやすくなると思います。
結果的に無理して頑張ってしまい、自分の人生が辛いものになっていきます。
今が辛いと感じているのであれば、
「自分の幸せ > 会社の仕事」
というバランスを意識するといいのかもしれません。
自分の人生なので、自分が幸せであればOKだと思います。
自分の幸せを大切にして、人生を自分で選択する。
毎日を生きる軸が「自分の幸せ」になる人生を送りたいですね。

誰しも大人になって働き始めると責任や義務など「やるべき事」に追われて、上司や顧客の評価を求めてしまいます。
これは生きていくために有効かもしれませんが、自分をすり減らすことにもなります。
だから「毎日がつまらない。辛い。」と感じるようになっていくのでしょう。
そんな時に大事だと考えているのが、
「今の自分を大切にする。」在り方です。
子供の頃は好きなことを中心に生きていたはずなのに、誰しも大人になるとそれができなくなってしまうものです。
その主な要因として、
・小さな頃にやりたいことをさせてもらえなかった。などの「満たされなかった欲求」
・自由に遊んでいたら「うるさい。」と親に叱られた。というような「傷ついた経験」
などの「インナーチャイルド」が影響していると考えます。
子供の頃から自由に振る舞うことは、わがままや自分勝手で「ダメな事」として成長するのが一般的であるため、「素直な自分の感情や感覚を無意識に抑えてしまう。」のでしょう。
「辛くても、楽しくても、人生は一度きりのもの。」
周りの目や評価を気にしすぎないで、今から「自分らしく人生を楽しむメンタリティ」を一歩ずつ養っていきませんか。
気軽に心のもやもやを話すことで、少し心がすっきりして
「これからの人生を楽しもう!」という気持ちに近づけると思いますよ。