都度感情や想いを感じたら良いパフォーマンスを発揮する事ができた 〜初めての合唱公演にて〜
こんにちは、後藤です。
先日初めての合唱公演に参加してきました。と言いますのも2021年の1月に妻に誘われて音楽経験が全くないにも関わらず、こちらの合唱団に入団したのでした↓
https://www.facebook.com/IMAOIKIRUHITO.RESONANCE.HARMONY/
個人的な感想としては、公演当日は訳のわからないまま終わってしまいました。しかし、公演終了後に指揮者やステージマネジャー、当日公演に来てくれた友人達が「よかったよ!!」と言ってくれたり、後日この公演の音声が配布され、自分の歌声を聴いたことで、ようやくいい公演ができたと思えました。
しかし、ここに至るまでには、いろいろありました。当初の目的を失いヘコんだり、さまざま感情が出てきたり、合唱に集中できない状態が続きました。しかし何かあった際に都度感情や想いをしっかり感じることで、舞台上では良いパフォーマンスを発揮することができました。
というわけで、今回のコラムではこのネタについて書いていこうと思います。
この記事の目次
公演2ヶ月前から音が取れないことにビビりすぎて声が出なくなった
公演の2ヶ月前になります。合唱を始めるまで音楽経験のない私は音取りに大苦戦でした。実際に練習のときにも合唱団のメンバーに音が取れていないことを指摘されることもしばしばありました。
しかしその後、地道に一音一音鍵盤で確認しながら歌ったり、合唱のレッスンを受けたりしました。その結果、自宅で練習している時には、レッスンを受けている先生から問題なく音が取れているとの評価を頂きました。
なのですが、いざ合唱団の全体練習となると、失敗を怖れるあまり音とり以前に声が出なくなってしまいました。もちろんそのことは合唱団のメンバーに指摘されどうにかしようと足掻きました。しかし結局改善できず、本番前の強化合宿では担当予定の歌のメンバーから外されてしまいました。
メンバーを外され他のメンバーが歌っているなか、「自分は音楽の才能がないのでは?このまま合唱を続けることは自分の才能の無駄遣いなのでは?」と思い、今後もこの合唱団に所属していくべきか悩み、そしてヘコんだのでした・・・。
公演1週間前に親が来れなくなり、目的を失った
実はこの合唱公演には自分の親が来てくれることになっていました。この合唱団に入り東京公演を行うことが決まった時から親を呼ぼうと決めていました。と言いますのも結婚したことで、自分の中の親に対する想いが変わったからです。その影響もあり今回の合唱公演で、いい歌を歌って親に喜んで貰いたいと思い、親を誘ったのでした。
しかし公演の1週間前に感染症が拡大し始めてしまい、母が職場のことを考慮し、合唱公演への来場を見合わせたのでした・・・
実際に母と会話し、この状況ならばしょうがないと思いました。しかし合唱団のメンバーの中にはこの状況下でも両親や家族が来てくれる方もいました。そのため私は両親、特に母に対して「親ならその辺りのリスクも顧みずに来い!!」や「おれは所詮この程度の息子なのか・・・」などの感情が出てきてしまいました。頭ではこの状況下ではしょうがないと思いつつも、いい歳こいてこのような感情が出てしまい悲しくなりました。というわけで、私の合唱公演に参加した最大の目的である「歌で親を喜ばせたい!!」という当初の目的を失ったのでした・・・。
公演3日前から公演早く終わらさせて、ビールが飲みたい!!という想いがめちゃくちゃ出た
公演の1週間前に強化合宿を行いました。しかし合宿直後に「合宿が終わって気が緩んでいる人がいる、このままでは合宿の練習が一番よかったという展開になりそう」との全体連絡がありました。私も今一度気を引き締めようと思ったのですが・・・、だめでした。公演3日前から、「公演早く終わらせて、うまいビールが飲みたい!!」という想いがめちゃくちゃ出てきました。そしてこの想いは合唱公演開始の3時間前でも収まりませんでした。やばいですね・・・。みんな真剣に練習し、この公演に命かけている人もいる中で、こんな想いが出てきてしまい・・・、ダメですね・・・、社会人としてダメですね・・・、という感じになってしまいました。
舞台袖に待機している時は平気だったけど、舞台に上がった瞬間心臓が超バクバクした!!
いろいろありましたが、本番前のリハーサルも無事に終わりました。そして各団員が本番前の最終調整に入りました。ここで歌の練習をする団員もいれば、何もせずにリラックスしている団員もいました。私は後者の方で特に練習することもなく、リラックスして過ごしていました。
待機している楽屋に客席が見えるモニターがあるのですが、そこで「あっ〇〇さんが来た♪」みたいに楽しく過ごしていました。
そんなリラックスムードで舞台袖にいたのですが・・・いざ舞台に上がると心臓が超バクバクし始めました!!どうしよう・・・。私はどうなってしまうのでしょうか・・・?
いろんな問題も感情をしっかり感じることで解決!!
さて、合唱公演本番に至るまでにいろんなことが起こり、感情的に揺さぶられました。しかし、その場その場でしっかりと感情を感じることで、最終的には、しっかりと自分のやるべきことをやり、公演に来て頂いた人に喜んでもらえたと思います。
ミスを怖れて声が出なくなって「おれ才能ないんじゃないか・・・」や「才能ない人間がこれ以上努力をしても無駄じゃないのか・・・」や「そもそも才能のない人間が音楽なんてやるもんじゃない!!」とやるせない気持ちになっても、そのやるせない気持ちをしっかり感じることで、ふと力が抜け、リラックス状態になりました。そしていい感じに力が抜けたことで、公演本番前夜の合唱のレッスンにて、とてもいい感じで声を出るようになりました!!
またこの状況下で合唱公演に来れなくなった両親に対して、論理的に考えれば親は至極当然の行動を取りました。でも私はムカつきました!!そして怒りが出てしまう自分に対して「なんて大人げない!!子供みたいに拗ねてみっともない!!」と思いました。しかしこれらの感情もしっかりと感じました。しっかりと親を憎んだのです(笑)。そうすることで「歌で親に喜んで貰いたい!!」という当初の目的を失い喪失感が漂う状態になっても、合唱公演2日前には「公演に来て頂いた人に喜んでもらえるように歌う」ということに意識が合い、合唱公演に対するモチベーションをもう一度上げることができました。
また、合唱公演早く終わらせてビールが飲みたい!!という想い、人によっては「本番前にそんなこと考えるなんて、とんでもない!!」や「本番直前にそんなこと考える人と同じ舞台に上がりたくない」など、激怒する人もいるかもしれません。そんな一部の人からは、それどうなの!?と思われるような想いもしっかり感じました。もちろん言語化しないで一人でこっそりと感じました。そうすることで本番2時間前までには、このビールが飲みたいという想いが消え、合唱に集中できる状態となりました。
最後の最後、舞台に上がった瞬間に心臓が超バクバクしました。これも心臓のバクバクを無理やり止めることなく、ひとまずこの心臓のバクバクを感じることにしました。すると面白いもので、心臓はバクバクしつつも「友達どこの席に座っているのかな〜」と公演に来ているはずの友達を探し始めたのです。その後さらに「友達にいいとこ見せてやりたい!!」という想いが出てきました。この後に及んでいろんな想いが出てきてしまいましたが、しょうがないのでこれも感じてみました。そんなこんなしていると指揮者が手を振り出し、ピアノの演奏が始まってしまいました。しかし舞台に上がって初めて出てきた感情や想いをしっかり感じることで、歌がはじまった瞬間に心臓のバクバクが止まり、とても良い感じで歌えたのでした。
というわけで、合唱公演2ヶ月前から舞台に上がった瞬間までいろんな感情や想いが出てきましたが、都度それらを感じることで、本番が始まる瞬間にはしっかりといい感じに自分の状態を整え、よいパフォーマンスを発揮する事ができました。
日常生活に置き換えて考えてみる
ここまで私の合唱公演のことばかり書いてしまいましたが、これを皆さんの日常生活に置き換えてみましょう!!
仕事で謎のトラブルが起きる、会議やデートなどで時間になっても人が来ない、電車が停まる、寝坊する、大事な約束を忘れるなど、生きていればいろんな困った事が起こると思います。その困った事が起きる時には、必ず何かしらの感情が生じると思います。そこでその時に生じた感情を少しでもいいので感じてみてください。感情は感じないと自分の中に溜まり込んでしまい、その溜まり込み量が限界値を超えると自分自身にいろいろな不具合が発生してしまう性質があります。
今までそんな事やってないのに、毎日感情を感じることは大変だと思われる方も多いのではないかと思います。実際に慣れるまでは大変で疲れると思います。しかし感情を感じることが習慣化されることで、想定外のトラブルが起きても、立て直しをしやすくなり、その結果自分の得たい結果を得られるようになると思います。
私も今回都度感情を感じる事で、いろいろ心がへし折られそうになった時もありましたが、見事に持ち直し、良いパフォーマンスを発揮する事ができました。その結果、公演終了後に多くの方から喜びのコメントを頂くことができました。
というわけで、最初は大変かもしれませんが、何かあったらまずは自分の感情を感じてみてはいかがでしょうか?意外と早く立ち直れて、いい感じになると思います。
感情カウンセラー/エンジニア
機械系の大学院卒業後、自動車メーカーで働いていました。
その時から怒りが溜まりに溜まり、とてもよくキレていました。
本当にキレまくっていたため本当にこれはヤバいと思い、感情のことを学び始めました。
感情のことを学んでからは、仕事も楽しく、人間関係も良くなり、転職の際は年収が100万程度上がるなど、いいことがたくさん起こりました。
というわけで感情をクリアにすることは良いことだと思い活動しています。